日南学園vs妻 地力勝る第1シード日南学園が堂々頂点へ。
強打・日南学園が春の宮崎を制した
地力勝る第1シード日南学園が堂々頂点へ。
順当に駒を進めた第1シード日南学園と、ノーシードから旋風をみせている妻の決勝戦は、強打・日南学園が序盤から格の違いをみせつけて圧勝した。日南学園のマウンドは、横川が5回まで打者18人に対して、被安打1、四死球3、失点0の好投をみせると、6回から豪華投手リレー(6回近森、7回和間、8回飯田、9回柳)で、妻を無安打に抑えた。
【日南学園の得点シーン】1点目:1回一死三塁で3番田久見の中犠飛2点目:2回無死三塁で6番横川の中前適時打3点目:2回二死三塁で9番束元の内野ゴロ敵失間4点目:4回一死二塁で7番谷川の中前適時打5点目:5回一死三塁で4番萩原の左犠飛6・7点目:9回無死二三塁で1番椨木の右中越2点適時三塁打8点目:9回二死三塁で4番萩原の左越適時二塁打
今大会、全選手が実力を100%発揮して優勝した日南学園は、宮崎県代表として、4月19日から熊本県で開催される九州大会へ出場する。宮崎県予選では、まさに「向かうところ敵なし」の圧勝で頂点に立った日南学園が、今春センバツ出場校も含めた九州各県の代表校とどのような戦いを繰り広げるのか。一冬を越えて、名実ともに強豪校らしい姿に進化した日南学園が九州の頂点を目指す。
一方、日南学園の5投手から1安打に抑え込まれた妻であったが、最終回には敵失から得た無死二塁の場面で、8点差があるにも関わらず、犠打で走者を進めて一死三塁として、後続の内野ゴロ間に1点をもぎとった。妻は、決勝で大差がついて敗れたものの、今大会ノーシードからの快進撃で計6試合を戦った経験と、最後まで自分たちの野球を徹底して貫いた姿勢が夏に繋がることだろう。
最後の夏「第96回全国高等学校野球選手権宮崎大会(7月5日開幕)」まで、ちょうど3ヶ月。負けられない戦いがすぐそこに待っている。
(写真・文=三角 竜之)