5回裏宮崎北2番戸梶が2点適時三塁打

妻、逆転で昭和39年依頼2度目の決勝進出!!

【妻】1回戦9−7宮崎農2回戦1−0延岡工3回戦7−3宮崎大宮準々決勝(7回コールド)9−2都城農。

【宮崎北】2回戦6−5延岡学園3回戦2−0福島準々決勝7−3佐土原。

 公立校同士がノーシードから勝ち上がって激突した準決勝第2試合は、妻の背番号16弓削と宮崎北のエース安在が最後まで投げ合う息詰まる激闘となった。

試合が動いたのは3回表。妻先頭の7番池田が二塁手頭を越えるヒットで出塁すると、8番秋鷹・9番浜砂が連続犠打を成功させて二死三塁。続く1番三浦が左中越適時三塁打を放ち妻が1点を先制。堅実な攻めでワンチャンスをものにした。

対する宮崎北は、5回裏に1番上田の左前適時打で同点とすると、続く2番戸梶の右中越2点適時三塁打で1−3と逆転に成功する。

 

妻・9回に逆転

 逆転された妻は6回表。内野ゴロ間に1点を返し、2−3と追い上げる。

 その後、両者譲らず最終回まで進んだ。9回表、妻は二死無塁と追い込まれてから、4番高山が四球で出塁してワイルドピッチで二塁へ。続く5番代打池野主将がレフト前ヒットで出塁すると、二盗を成功させ二死二三塁。土壇場で一打逆転のチャンスをつくった。ここで打席には、ここまで宮崎北打線を相手に粘投をみせたピッチャー弓削。弓削の打球は転がり、宮崎北のセカンド柄本が捕って一塁へ送球。間一髪アウトで試合終了かと思われたが、捕球に行ったファーストと弓削が交錯し、ミットにおさまりかけた白球が落球。その間に、妻の二人の走者が生還して逆転となった。

 ここまで、勝負強さが光る打線で勝ち上がってきた宮崎北であったが、妻の弓削を前に再三のチャンスであと1本が出ず9残塁。勝利を目前に、準決勝で姿を消すこととなった。

 大躍進の妻は、昭和39年ぶり2回目の優勝と九州大会出場をかけて、4月5日に第1シード日南学園に挑む。猛打日南学園打線の息を止めて接戦勝負にもちこむことができるのか。

(写真・文=三角 竜之)