徹底考察・流子、戦維喪失シーンの謎「キルラキル」13話
REVOCS社に務めるとハゲるので、避けたい。
そんな『キルラキル』13話。鬼龍院家の野望と、敵討だけしか考えていなかった流子が今後どうするのかをにおわせる、助走のような回でした。
謎がまた増えたのですが、今回最大の疑問は間違いなくなぜ流子のパンツはやぶけなかったのかでしょう。
●流子の戦維喪失について検証する
基本的に、一つ星から三つ星まで、戦維喪失した場合全裸になるというルールがありました。
絆糸を切られただけの猿投山ですら、全裸です。つまり切り刻んでいるわけじゃない。
三話で仮縫い50%極制服を犬牟田が止めた時もパンツは残りましたが、あれは戦維喪失ではありません。
唯一、マコだけは自分から極制服を脱いでいるので、下着姿でとどまりました。
今回流子は、縫の片裁ちばさみに刻まれたのに、ブラとパンツが残りました。ちぇー。
流子と他の相手との決定的な違いは、神衣か、極制服か。
戦維喪失した瞬間の布の様子をチェックしてみます。
流子の刻まれた神衣・鮮血は、秩序正しく四角くなっています。
一方極制服は、ビリビリにやぶけます。
これは6話の猿投山戦にもつながってきます。
片裁ちばさみで自らのウイングを切り取った神衣の一部が、きれいな四角や三角の端切れになって猿投山の目を塞ぎました。
つまり、神衣は「切っても」無秩序な破れ方をしない特別な服です。生きてますしね。
縫の攻撃方法は確かに、流子の戦維喪失と同じでした。
しかし生命戦維を吸収していない。
あくまでも切り刻んだだけだとしたら、あの端切れは神衣が切られただけ、という可能性が高い。
皐月様から、端切れを適任者に配る、という話もあがっていますから、鮮血はまだ死んでいないでしょう。
さてそれがどんな効果を産むのか。
●彼女は下着を着けていたのか
もう一つの謎は、あの露出度全開の神衣を着ていて、下着はどこにいっていたのかです。
どうみても、下着の方が隠してる部位が大きいだろ。
仮説を立ててみます。
極制服は30%までしか生命戦維を使えません。ということは残り70%は普通の布だということです。
それなのに、蛇崩のような巨大戦闘機にまで変形できる。生命戦維の肥大化のみならず、布部分と身にまとうすべてのものを変質させている。
であれば、下着も「身につけているもの」です。「衣服」とみなされて変形の一部になっていてもおかしくありません。
「戦維喪失」で全裸になるのも、身につけているもの全てを刻むなら、必然になります。
同時に神衣を縫がただ切り刻んだだけ(生命戦維は生きている状態)だとしたら、下着は元の形に戻ります。100%の部分だけ刻まれて、余計なパーツは切れないはずです。
まあ、「主人公補正」と言われたら身も蓋もないんですけども。
それよりぼくは、あの一張羅の縞パンがそろそろボロボロになるんじゃないか、という点が一番心配です。
●鬼龍院一族は何をしたいのか
今回のみどころを少しピックアップしてみます。
服とは罪、服とは世界
鬼龍院親子の会話は、一見詭弁に見えますが、ストーリー展開につながる意味もありそうで困惑させられます。
羅暁「服とは罪。人間は人間としての意志を持った時から、罪という名の衣を身にまとうことを運命としたのだ」
アダムとイブが禁断の実を食べた時、裸体を恥じて服を着たのは、罪だからだ。罪であることを知り、「服のための服」を作っている。
一方皐月様「服とは世界。天と地と人を包み覆わんとする大いなる意志」
これが母の言葉とつながり、COVERSの意志と言われます。受け取り方によっては、人が罪を上回るという真逆の意味も持ち合わせている。
REVOCS社をひっくり返すと(S以外)COVERSになります。
COVERSが覆うもの、ヌーディストビーチが脱ぐものなら、対立関係ははっきりします。現時点ではヌーディストビーチがREVOCS社と直接対決しているシーンはありません。
そのための、神衣鮮血でした。ヌーディストビーチがまだ胡散臭いままなので、後半に期待したいところ。
COVERSの子として動く限り、世界はお前の味方だ
……というのは母の談。
つまり、COVERSの子としての意志に背けば、世界が皐月様の敵にまわることを暗に示しました。
今は鬼龍院家として皐月様は日本制圧のため動いていますが、彼女の選択次第で母も、世界も、手のひらを返す。
流子に対してただならぬ感情を持っている皐月様、彼女の思惑は未だわかりません。ただ、今は母親の手のひらの上です。
関西支配を最後に残した、というあたり、三都にはヌーディストの基地があるか、あるいは神衣があるか。
裸のヌーディスト
五話で紬が「裸のヌーディストとして」とトンデモ発言をしていましたが、今回また「たとえ裸のヌーディストになろうとも」と言っています。
これちゃんと意味あったんですね。
「裸の猿どもも引きずり出す」という鬼龍院家の発言は、COVERSの思想に反するやつら、ともとれます。
しかし、縫が猿投山戦で「裸の猿に戻りなよ」というセリフも言っています。
「服」という言葉が意味を持ったように、「裸」という言葉がどういう意味を持つのかが暗示された回でした。
極制服じゃなくてジャージ?
四天王含め、まさかのジャージ登場。これも生命戦維織り込んでるのか……は次回じゃないとわからないです。
もし仮に生命戦維入りジャージだとしたら、以前大量に輸入していたのも納得できます
それにしても、マコと蟇郡は仲がいいね。
今はどん底状態の流子。二回連続で負けるとかねえ。
鮮血も失い、目的も見失い、八方ふさがり。
あとはもう、マコしかいない。頑張れマコ! 走れマコ! 君にかかっている!
あ、OPが変わるのは16話からだそうです。新・鮮血誕生か!?
『キルラキル』BD 1巻
『キルラキル』BD 2巻
「キルラキル」オリジナルサウンドトラック
(たまごまご)
そんな『キルラキル』13話。鬼龍院家の野望と、敵討だけしか考えていなかった流子が今後どうするのかをにおわせる、助走のような回でした。
謎がまた増えたのですが、今回最大の疑問は間違いなくなぜ流子のパンツはやぶけなかったのかでしょう。
●流子の戦維喪失について検証する
基本的に、一つ星から三つ星まで、戦維喪失した場合全裸になるというルールがありました。
絆糸を切られただけの猿投山ですら、全裸です。つまり切り刻んでいるわけじゃない。
三話で仮縫い50%極制服を犬牟田が止めた時もパンツは残りましたが、あれは戦維喪失ではありません。
唯一、マコだけは自分から極制服を脱いでいるので、下着姿でとどまりました。
流子と他の相手との決定的な違いは、神衣か、極制服か。
戦維喪失した瞬間の布の様子をチェックしてみます。
流子の刻まれた神衣・鮮血は、秩序正しく四角くなっています。
一方極制服は、ビリビリにやぶけます。
これは6話の猿投山戦にもつながってきます。
片裁ちばさみで自らのウイングを切り取った神衣の一部が、きれいな四角や三角の端切れになって猿投山の目を塞ぎました。
つまり、神衣は「切っても」無秩序な破れ方をしない特別な服です。生きてますしね。
縫の攻撃方法は確かに、流子の戦維喪失と同じでした。
しかし生命戦維を吸収していない。
あくまでも切り刻んだだけだとしたら、あの端切れは神衣が切られただけ、という可能性が高い。
皐月様から、端切れを適任者に配る、という話もあがっていますから、鮮血はまだ死んでいないでしょう。
さてそれがどんな効果を産むのか。
●彼女は下着を着けていたのか
もう一つの謎は、あの露出度全開の神衣を着ていて、下着はどこにいっていたのかです。
どうみても、下着の方が隠してる部位が大きいだろ。
仮説を立ててみます。
極制服は30%までしか生命戦維を使えません。ということは残り70%は普通の布だということです。
それなのに、蛇崩のような巨大戦闘機にまで変形できる。生命戦維の肥大化のみならず、布部分と身にまとうすべてのものを変質させている。
であれば、下着も「身につけているもの」です。「衣服」とみなされて変形の一部になっていてもおかしくありません。
「戦維喪失」で全裸になるのも、身につけているもの全てを刻むなら、必然になります。
同時に神衣を縫がただ切り刻んだだけ(生命戦維は生きている状態)だとしたら、下着は元の形に戻ります。100%の部分だけ刻まれて、余計なパーツは切れないはずです。
まあ、「主人公補正」と言われたら身も蓋もないんですけども。
それよりぼくは、あの一張羅の縞パンがそろそろボロボロになるんじゃないか、という点が一番心配です。
●鬼龍院一族は何をしたいのか
今回のみどころを少しピックアップしてみます。
服とは罪、服とは世界
鬼龍院親子の会話は、一見詭弁に見えますが、ストーリー展開につながる意味もありそうで困惑させられます。
羅暁「服とは罪。人間は人間としての意志を持った時から、罪という名の衣を身にまとうことを運命としたのだ」
アダムとイブが禁断の実を食べた時、裸体を恥じて服を着たのは、罪だからだ。罪であることを知り、「服のための服」を作っている。
一方皐月様「服とは世界。天と地と人を包み覆わんとする大いなる意志」
これが母の言葉とつながり、COVERSの意志と言われます。受け取り方によっては、人が罪を上回るという真逆の意味も持ち合わせている。
REVOCS社をひっくり返すと(S以外)COVERSになります。
COVERSが覆うもの、ヌーディストビーチが脱ぐものなら、対立関係ははっきりします。現時点ではヌーディストビーチがREVOCS社と直接対決しているシーンはありません。
そのための、神衣鮮血でした。ヌーディストビーチがまだ胡散臭いままなので、後半に期待したいところ。
COVERSの子として動く限り、世界はお前の味方だ
……というのは母の談。
つまり、COVERSの子としての意志に背けば、世界が皐月様の敵にまわることを暗に示しました。
今は鬼龍院家として皐月様は日本制圧のため動いていますが、彼女の選択次第で母も、世界も、手のひらを返す。
流子に対してただならぬ感情を持っている皐月様、彼女の思惑は未だわかりません。ただ、今は母親の手のひらの上です。
関西支配を最後に残した、というあたり、三都にはヌーディストの基地があるか、あるいは神衣があるか。
裸のヌーディスト
五話で紬が「裸のヌーディストとして」とトンデモ発言をしていましたが、今回また「たとえ裸のヌーディストになろうとも」と言っています。
これちゃんと意味あったんですね。
「裸の猿どもも引きずり出す」という鬼龍院家の発言は、COVERSの思想に反するやつら、ともとれます。
しかし、縫が猿投山戦で「裸の猿に戻りなよ」というセリフも言っています。
「服」という言葉が意味を持ったように、「裸」という言葉がどういう意味を持つのかが暗示された回でした。
極制服じゃなくてジャージ?
四天王含め、まさかのジャージ登場。これも生命戦維織り込んでるのか……は次回じゃないとわからないです。
もし仮に生命戦維入りジャージだとしたら、以前大量に輸入していたのも納得できます
それにしても、マコと蟇郡は仲がいいね。
今はどん底状態の流子。二回連続で負けるとかねえ。
鮮血も失い、目的も見失い、八方ふさがり。
あとはもう、マコしかいない。頑張れマコ! 走れマコ! 君にかかっている!
あ、OPが変わるのは16話からだそうです。新・鮮血誕生か!?
『キルラキル』BD 1巻
『キルラキル』BD 2巻
「キルラキル」オリジナルサウンドトラック
(たまごまご)