「艦これ」に乗っかれ。アンオフィシャル本3冊を採点
まさに機が熟したと言わんばかりに、『艦隊これくしょん』関連の本が大量に発売されまくっています。
その中で、「角川関連出版社と関係なく」「インタビューや絵など許可を取らないようにしながら」「うまく艦これに乗っかった本」が何冊がでています。
これがまた切り口多様で工夫が凝らされています。最近出た3冊をご紹介。
日本海軍艦艇ガールズイラストレイテッド 戦艦・巡洋艦・駆逐艦編
ネタ度★★☆
史実度★★★
かわいい度★★★
「ミリタリー擬人化ならここでしょ」という、擬人化ならおまかせのイカロス出版、お馴染みのシリーズ。
戦闘機・戦車・航空自衛隊と続いて今回は、第二次大戦時の日本海軍艦艇を擬人化したもので、完全オリジナル擬人化です。
しかし題材になっている艦艇は、ほとんどが『艦これ』とかぶっています。有名艦なので、それはそうだ。
なので、この本は同じ艦を違う作家が擬人化したらどうなるか比較するのが楽しみ方の一つ。
島風や北上って『艦これ』のキャラのイメージ強いですが、全く違うアプローチで、史実から擬人化した絵を見ると「こうなるのかー」と面白いです。個人的に利根は、比較できて興味が増したなあ。
加えてガチミリタリーの人たちが作った方ですので、艦艇そのものの写真、イラスト、まつわる史実がわかりやすく載っています。
萌えに興味ない人でも、まとまって読めるのでオススメ。
ガチガチの歴史本じゃなく、でも史実はある程度知っておきたいたい、という人にはピッタリ。
いつ出してもいい企画の本です。しかしこのタイミングなのは、『艦これ』と比較できるのでありがたい。
駆逐艦は残念ながら数が多すぎるので、型ごとになっています。
もうここはいっそ、「ガールズイラストレイテッド 駆逐艦編」とかいかがですか? ほしいです。
にしても、くーろくろ(艦これで龍驤などの絵を描いている人)が参加していますし、C2機関の『りくかいくう。』も出ているあたり、ミリタリー系作家さんたちのつながりが見えます。
『日本の軍艦これくしょん』
ネタ度★☆☆
史実度★★☆
初心者向け度★★★
名前の悪ノリっぷりもアレですが、なんだよこの表紙! アメリカ陸軍募集のパロじゃないか! 全然かすってないよ!
基本このノリなので、厳密な史実的濃度を求めるなら、上のガールズイラストレイテッドの方がよいです。
ただ、史実系の文章はイラスト入りでもちとハードルが高い。
そのつなぎとして、初心者向けに作られているのがこの本。
文章は短め、写真大きめ、データはそれぞれ載っている、という感じ。プラス、『艦これ』やってる人向けなコラム(「某ゲーム」と書いてます)が掲載されています。
ワンステップのぼるための、イラスト入り萌え系ガチ解説書としては、2007年の本になりますがはつ恋連合艦隊が非常にオススメ。
あっ、これもイカロス出版じゃないか!
『COSMODE (コスモード) 2014年 01月号』
ネタ度★★★
史実度★☆☆
実用度★★★
今回紹介する中では一番弾けていて、ある意味凝っている一冊。コスプレ雑誌です。
特集になっているのが『艦これ』の金剛型コスプレなんですが、金剛型って背中にでかいの背負ってるでしょ? あれどうするの重くない?
その艦娘コスプレ最難関の軽い艤装の作り方が詳細に載っています。
コスプレイヤーにしてみたら手慣れた技術も多いと思います。でも、少なくとも今までそうそう砲塔を背負ってコスプレした人ってあんまりいないと思うので、即参考になるはず。砲塔の布の部分をいかにリアルにするかとか、細かいです。
また、毎号恒例の実寸型紙、今回は榛名です。雑誌もすごいけどそこから服作れる人がすごいよ。
コスプレ雑誌なので他のコスもいっぱい載っていますが、『艦これ』好きでコスプレに興味があったら、見てみると面白い特集号。
この切り口は見ていて楽しいですし、実践的なので、いっそ他の艦娘もあわせて艦これコスプレムック作ったらいいんじゃないかしら。
今後もオフィシャル以外の『艦これ』系・海軍系の本はたくさん出てくると思います。
せっかくなので、是非とも「そういう切り口があったかー!」とニヤッとしてしまうようなの、期待しています。
日本海軍艦艇ガールズイラストレイテッド 戦艦・巡洋艦・駆逐艦編
『日本の軍艦これくしょん』
『COSMODE (コスモード) 2014年 01月号』
(たまごまご)
その中で、「角川関連出版社と関係なく」「インタビューや絵など許可を取らないようにしながら」「うまく艦これに乗っかった本」が何冊がでています。
これがまた切り口多様で工夫が凝らされています。最近出た3冊をご紹介。
日本海軍艦艇ガールズイラストレイテッド 戦艦・巡洋艦・駆逐艦編
ネタ度★★☆
史実度★★★
かわいい度★★★
戦闘機・戦車・航空自衛隊と続いて今回は、第二次大戦時の日本海軍艦艇を擬人化したもので、完全オリジナル擬人化です。
しかし題材になっている艦艇は、ほとんどが『艦これ』とかぶっています。有名艦なので、それはそうだ。
なので、この本は同じ艦を違う作家が擬人化したらどうなるか比較するのが楽しみ方の一つ。
島風や北上って『艦これ』のキャラのイメージ強いですが、全く違うアプローチで、史実から擬人化した絵を見ると「こうなるのかー」と面白いです。個人的に利根は、比較できて興味が増したなあ。
加えてガチミリタリーの人たちが作った方ですので、艦艇そのものの写真、イラスト、まつわる史実がわかりやすく載っています。
萌えに興味ない人でも、まとまって読めるのでオススメ。
ガチガチの歴史本じゃなく、でも史実はある程度知っておきたいたい、という人にはピッタリ。
いつ出してもいい企画の本です。しかしこのタイミングなのは、『艦これ』と比較できるのでありがたい。
駆逐艦は残念ながら数が多すぎるので、型ごとになっています。
もうここはいっそ、「ガールズイラストレイテッド 駆逐艦編」とかいかがですか? ほしいです。
にしても、くーろくろ(艦これで龍驤などの絵を描いている人)が参加していますし、C2機関の『りくかいくう。』も出ているあたり、ミリタリー系作家さんたちのつながりが見えます。
『日本の軍艦これくしょん』
ネタ度★☆☆
史実度★★☆
初心者向け度★★★
名前の悪ノリっぷりもアレですが、なんだよこの表紙! アメリカ陸軍募集のパロじゃないか! 全然かすってないよ!
基本このノリなので、厳密な史実的濃度を求めるなら、上のガールズイラストレイテッドの方がよいです。
ただ、史実系の文章はイラスト入りでもちとハードルが高い。
そのつなぎとして、初心者向けに作られているのがこの本。
文章は短め、写真大きめ、データはそれぞれ載っている、という感じ。プラス、『艦これ』やってる人向けなコラム(「某ゲーム」と書いてます)が掲載されています。
ワンステップのぼるための、イラスト入り萌え系ガチ解説書としては、2007年の本になりますがはつ恋連合艦隊が非常にオススメ。
あっ、これもイカロス出版じゃないか!
『COSMODE (コスモード) 2014年 01月号』
ネタ度★★★
史実度★☆☆
実用度★★★
今回紹介する中では一番弾けていて、ある意味凝っている一冊。コスプレ雑誌です。
特集になっているのが『艦これ』の金剛型コスプレなんですが、金剛型って背中にでかいの背負ってるでしょ? あれどうするの重くない?
その艦娘コスプレ最難関の軽い艤装の作り方が詳細に載っています。
コスプレイヤーにしてみたら手慣れた技術も多いと思います。でも、少なくとも今までそうそう砲塔を背負ってコスプレした人ってあんまりいないと思うので、即参考になるはず。砲塔の布の部分をいかにリアルにするかとか、細かいです。
また、毎号恒例の実寸型紙、今回は榛名です。雑誌もすごいけどそこから服作れる人がすごいよ。
コスプレ雑誌なので他のコスもいっぱい載っていますが、『艦これ』好きでコスプレに興味があったら、見てみると面白い特集号。
この切り口は見ていて楽しいですし、実践的なので、いっそ他の艦娘もあわせて艦これコスプレムック作ったらいいんじゃないかしら。
今後もオフィシャル以外の『艦これ』系・海軍系の本はたくさん出てくると思います。
せっかくなので、是非とも「そういう切り口があったかー!」とニヤッとしてしまうようなの、期待しています。
日本海軍艦艇ガールズイラストレイテッド 戦艦・巡洋艦・駆逐艦編
『日本の軍艦これくしょん』
『COSMODE (コスモード) 2014年 01月号』
(たまごまご)