幕前から、DeNAとの対戦、特に横浜でやる時には打ち負けないことが勝つ条件だと思っていた。昨年よりボールが飛ぶのなら尚更そういう傾向は強まる。途中からテレビ観戦したが、ベンチ入り選手の選定にやや疑問を感じた。

現在の一軍登録は27名。外れている榎田とスタンリッジは先発する日に登録される。清水抹消で小宮山登録かと思っていたら思い違い。小宮山を登録すれば野手人員オーバーでベンチ入り25人からあふれてしまう。今日ベンチ入りの投手は8人。この中にいわゆる “上がり” の投手もいなかった。

ベンチ入り捕手は藤井と日高の実質2人になる。今成も捕手だが今季一度もマスクを被っていない。万一の時しか捕手をさせないことが起用の仕方からも分かってきた。捕手経験のある浅井は万一のさらに万一だ。

初回に先制するが、その裏に逆転されて以降、ついに最後まで追いつくことなく負けた。ベンチに残っていた野手は、坂、荒木、檜山、俊介、伊藤、日高の6人。最後まで使わずじまい。



今成に捕手をさせない方針ならそれはそれでいいが、DeNA戦では、想定される打撃戦を見込んで、チャンスならどんどん代打をつぎ込んでいく展開を考えておくべきだったと思う。


5回1点差に詰め寄って尚二死満塁、打者8番藤井。投手が右に替わったところで、控え捕手の手薄さから有り余る左の代打をつぎ込めなかった。


藤井そのままでいいという意見もありだと思うが、ロースコアの中日戦ではなく横浜スタジアムでののDeNA戦、メッセンジャーも交替させるタイミングなら代打で攻めたいところ。

ゲームの途中でコメントをいただいた中にもあったが、5回タイムリーを打ったマートンが、新井の大飛球でタッチアップをできなかったプレーは怠慢。野手の位置や動きを見ていれば、捕球するのかヒットになるのかの判断はつくはず。

携帯のヤフーサイトのコメントを何気に見ていたら、「何で良太を戻すのか、兄弟そろって凡打の山だ!」 という投稿を見かけた。見なけりゃ良かったと思うほど野球を分かっていない。言うのは自由だが、イチローでも凡打の方が多いことを知らないのかと思ってしまう。

それよりも確実にできるプレーを当たり前にすること、これができなければ限りなく負けに近づいてしまうということ。野球の神様は、チャンスに打てなくてもゴロを取り損ねてエラーをしてもソッポは向かないが、当たり前のプレーが出来なければたちまち不機嫌になる。野球は不思議にそうなっている。

三塁進塁なら高山の内野安打で1点入っていたのに…、野球はそんなに単純なものでもない。プロのバッテリーは愚かではない。しっかり考えている。二塁と三塁では配球も変えるので、高山が同じようにあの打球は打ってはいない。おそらく。

後ろへ逸らせられないという意識から、投手は低めへの制球には慎重になる。打者はやや目線を上げて待つことにも繋がる。つまり三塁へマートンが進塁すれば、高山が内野安打ではなく本塁打を打っていた可能性だって否定できない。

確実にできるプレーを当たり前にすれば、流れが絶対くるとも限らないところが野球の面白さでもあるが、数やれば流れを引き寄せてゲームを作っていけることが多いということ。6回以降、結局走者を2人溜めるチャンスは作れずに終わった。

5回はまだしも、8回の藤井の打席は間違いなく代打だろ。追いつき追い越す気持ちがあるなら代打。今成を捕手起用しないなら、守備で多少のリスクはあっても、5回の守備から今成を使い、6回の攻撃は今成スタートでも良かった。次の浅井の打席で今成を代打に使うなら余計にそう思う。

藤井に代打を出せない陣容にしてしまったことが、攻撃を萎ませる結果になった。藤井は2割7分打っていて打撃の調子はいい。しかしチャンスで8番に回ってきて代打が出せない陣容は一考の余地があると思う。

野手を一人減らしてでも小宮山を登録するべき。

今成を捕手で使わないのなら。