試合 :ブンデスリーガ 第28節
開催日:2013年4月7日
結果 :ニュルンベルク勝利
スコア:「2−1」
得点者:ニルソン ニコライ・ミュラー ニルソン

【 ニュルンベルク 】
FW:ペクハルト
MF:エスヴァイン 清武弘嗣 フォイルナー チャンドラー
MF:シモンズ
DF:ピノラ クローゼ ニルソン バリチュ
GK:シェファー

いつもと同じメンバーだったニュルンベルク。但し、清武とフォイルナーのプレーゾーンがいつもとは左右逆になっていたような感じで、左サイドで清武とエスヴァインの連携を出そう、という意図だったのかなと思いましたが、そこはちょっと微妙な感じでした。清武とエスヴァインの連携を出そう、という場合に、その2人を同サイドに集めてしまうよりも、清武は右サイドをスタートポジションとし、そこから左サイドへ移動してエスヴァインと絡む、という事が効果的であって、その方が相手としては対応し難いからですね。

FW:ペクハルト
MF:エスヴァイン 清武弘嗣
MF:フォイルナー シモンズ チャンドラー
DF:ピノラ クローゼ ニルソン バリチュ
GK:シェファー

更には、フォイルナーが左であれば、上記のように、エスヴァインが前に残っていても、その左サイドの裏のスペースはフォイルナーがカバーして、右はチャンドラーが清武よりも守備的にプレーして、そうやってバランスを整える事ができる訳ですが、

FW:ペクハルト
MF:エスヴァイン フォイルナー
MF:清武弘嗣 シモンズ チャンドラー
DF:ピノラ クローゼ ニルソン バリチュ
GK:シェファー

清武が左サイドになるという事は、上記のようにならなければ守備時のバランスが整えられず、実際この試合の前半には上記のような形になっていたシーンもありましたが、そこはやはり清武とフォイルナーの役割は逆の方が良いですし、また、

FW:         ペクハルト
MF:エスヴァイン 清武弘嗣 フォイルナー
MF:         シモンズ  チャンドラー
DF:ピノラ    クローゼ ニルソン   バリチュ
GK:         シェファー

シモンズは基本的には中央から動きませんから、清武が左サイドの守備に下がらないとなれば、上記のようにそこが穴となって攻められてしまいますし、そこにシモンズが移動して対応すれば、今度は中央が穴になってしまい、チャンドラーが絞れば右サイドが穴になってしまい、更には、エスヴァインが下がって守備対応する事が多くなれば攻撃の良い形が作れなくなってしまい、そういう事があって、前半のニュルンベルクは攻守に機能性を欠いているような状態でした。しかし、マインツ側がPKを外してくれた、という事もあって、前半は何とかスコアレスのまま終了。

FW:ペクハルト
MF:エスヴァイン 清武弘嗣 チャンドラー
MF:フォイルナー シモンズ
DF:ピノラ クローゼ ニルソン バリチュ
GK:シェファー

という事で、後半、ニュルンベルクは上記のような布陣に修正。明確な、清武のトップ下、フォイルナーのボランチ、という形にして、ところが、これならば機能するかなと思われましたが、この試合はマインツの選手の方が動きが良く、更には、ニュルベルクにカウンターの形を作らせない、前に誘い出して裏を突く、という戦い方を機能させてきて、後半になってもニュルンベルクは劣勢の状態でした。

しかし、そこを救ったのが、もはや清武の伝家の宝刀とも言えるセットプレーですね。後半9分、清武がキッカーのセットプレーからニルソンが決めてニュルンベルクが先制点。そして、後半15分には前述したような理由から同点とされてしまいますが、後半24分、清武がキッカーのCK、ニアですらしたボールを再びニルソンがファーで押し込んでニュルンベルクが2点目。内容では負けていながらも、幸運と2本のセットプレーで勝利を得る、という、これもまたサッカー、というような試合でした。