赤ブリーフ捨てたスーパーマン、明かされた新コスチューム制作秘話。

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新たな“スーパーマン誕生の物語”を、「ダークナイト」のクリストファー・ノーラン製作、「300<スリーハンドレッド>」のザック・スナイダー監督で描く映画「マン・オブ・スティール」。現在は2013年夏の公開に向けて製作が進められているが、その新コスチュームが、ワーナー・ブラザース コンシューマープロダクツ主催のコンベンションに合わせて初来日を果たした。

誕生から75年の節目を迎える“スーパーマン”の歴史を覆した新コスチューム。今回、初来日、日本初お披露目となったのは、実際に撮影で使用された、正真正銘“スーパーマン”の活躍が刻み込まれた貴重な衣装だ。

ショーケースの中に厳重に収められ、スポットライトに浮かび上がったその姿は異様な存在感を放ち、新たな伝説誕生を予感させる。これまでの作品の素材とは明らかに異なり、鎖が織り込まれたような繊細な模様が全身に浮かび上がり、屈強な肉体をより際立たせるフォルムは、コスチュームというよりももはや鎧という言葉が最も似合いそうだ。

腰から足にかけて刻まれている流線的なデザインは、空気を切るように空を飛びぬけるスーパーマンのスピーディーな姿を連想させ、“強さ”“速さ”を兼ね備えたスーパーマンの姿を想像させてくれる。スーパーマンの歴史を覆すこのコスチュームは、スナイダー監督とノーランの意気込みと挑戦が十分に感じられるデザインだ。

そして最も注目すべきは、トレードマークの一つともいえる赤いブリーフを捨て去っている点。これまで変更されることのなかった赤いブリーフ、このタブーに触れたことについてスナイダー監督は「コスチュームは私にとってとても重要なことで、長い時間をかけて色々なものを試したんだ。1,500以上にも及ぶコスチュームを見比べて研究したよ。私は赤いブリーフをそのままにしたかったんだ。だけど、皆は『ブリーフはやめよう』と言ったんだ(笑)」と秘話を明かしている。

さらに、本作でコスチュームのイラストを手掛けたフィリップ・ブーテは、「製作チームは赤いブリーフを履かせることで“地球的”に見えてしまうと判断したんだ。スーパーマンはクリプトン星からやってきた、生まれながらのヒーローだからね。“地球的”である赤いブリーフを、製作チームは脱ぐという大きな決断に至ったんだ」と、膨大な数のデザインをもとに最後まで協議を重ねた上、トレードマークを脱ぎ去る決断だったことがうかがえる。

12月22日(土)には、世界待望の予告編が全国の主要劇場に順次登場する予定。ストーリーは未だ明かされず、どのような形で“スーパーマン”が描かれるかは全くの謎だが、徐々にその全貌が明かされていくことだろう。スーパーマン誕生から2013年で75周年。来年最大の注目作「マン・オブ・スティール」は2013年夏全国公開。