【変態打法永遠に…】誠の救世主、今岡誠現役引退。
０３、０５年虎Ｖ戦士の今岡が引退へ
ロッテ・今岡誠内野手（３８）が今季限りで引退することが１７日、明らかになった。今季はコーチ兼任で臨んだが、１軍試合出場はなかった。
今岡は１９９６年のドラフト会議で東洋大から阪神に１位指名され、プロ１年目の９７年に初出場。星野監督時代の２００３年に打率・３４０で首位打者を獲得。リーグ優勝に貢献した。０５年には１４７打点で打点王に輝き、岡田監督の下でリーグ優勝。０４年から阪神選手会長も務めた。１０年にロッテに移籍したが、１１年はプロ入り最少の１３試合の出場に止まっていた。（デイリー）
マコちゃんも現役引退・・・またひとりＶ戦士がユニフォームを脱ぐ。
阪神の背番号「７」と言えば、真弓さんかマコちゃんだ。ルーキー時代、野村監督時代の今岡といえば、ただ淡々とゲームをこなしてるようにしか見えず、あまり好きなタイプの選手ではなかった。よく野村監督がダメ虎時代の象徴として今岡を叩くことがあるけど、僕の目にも当時の今岡はノムさんが語るような選手に見えた。もっと出来るはずなのに、もっとアグレッシブに、もっと野球にガツガツして欲しいなと、よく思ったもんです。
そんな淡々とプレーする今岡が劇的に変わったのが星野監督が就任した２００２年から。燃える男に刺激されたのか1番セカンドのポジションを奪取してからと言うもの、０２年は自身初の３割越え１５本を記録し、０３年には脅威の一番打者として３割４分の打率を記録して首位打者獲得！持ち前の長打力を生かして先頭打者ホームランを７本も放ち、１８年ぶりの優勝を牽引。０３年は終盤に怪我をしてしまい、優勝決定試合はスタメンを沖原に譲り、今岡自身はベンチでの待機となっていたのが当時は残念に思ったけど、優勝が決まり、場内一周の際に人目を憚らず号泣していたのは印象的でした。（当時の優勝特番では泣いてないと否定してましたが（笑））
０４年からは岡田監督となり０４年は３番打者として、そして０５年は５番打者として「変態打法」と言われた天才的なバッティングが炸裂するのであります。今岡自身２度目のリーグ優勝となった０５年は３番・シーツ、４番・金本、５番・今岡のクリーンアップトリオで打ちに打ちまくった。シーツ・８５打点、金本・１２５打点、そして今岡の１４７打点。今の阪神は１点を取るのにやっとこさなのに、この時代は面白いように点数が入った。０５年の今岡はホントに神がかっていて頼もしかった。打率こそ前年を大きく下回ったものの、勝負強さはピカイチ。印象的な試合をあげると交流戦での甲子園でのマリーンズ戦。金本敬遠で満塁策をとられ、今岡勝負となったところでレフとスタンドへ見事な満塁弾。満塁策をとったマリーンズバッテリーに向かって「舐めんな、ボケーっ」って吼えながらダイヤモンドを１周する姿は昨日のことのように思う。もうひとつ印象的な試合は優勝直前の広島市民球場でのカープ戦。１点ビハインド、２アウト１・３塁。２ストライクと追い込まれながらも粘りを見せ、最後は左中間スタンドへ逆転３ラン。雄たけびをあげる今岡、ベンチでは岡田監督大喜び、漫画みたいな展開に唖然とする矢野のコントラストが最高に面白い一場面。個人的にこの年の阪神の名場面に上げるなら、中村豊の一発か、この市民球場での今岡の一発が印象的。０５年の阪神と今岡を象徴する試合展開で勢いづき、このまま優勝へ突き進んだタイガースは１週間後の巨人戦で岡田監督胴上げ。今岡にとっては野球人生でピークの時じゃなかったかな。
ただこのシーズンを最後に、今岡は別人に。バネ指の影響で０６年は棒に振り、０７年は前半戦こそ、打率を残し復活の兆しを見せたけど、勝負強さは影を潜め、守備も雑になり上と下を行ったり来たり。０８年も不調だったものの、今岡の誕生日に再昇格した日にヒーローになり、巨人との優勝争いに貢献したものの、今岡らしさは取り戻せず、新井さんとの競合にも敗れる形で０９年を最後にタイガースを退団。
１０年からはテスト生で千葉ロッテに拾ってもらい、ＤＨや代打で活躍し下克上からの日本一に貢献。今年はコーチ兼任での１５年目のシーズンでしたが、１軍に上がることなくひっそりと本日の引退発表となりました。
個人的には「阪神の今岡」で終わって欲しかったところがある。１０年にトライアウトを甲子園の室内で受けてるときは辛かった。ただタイガースでは天才打者として名を馳せた今岡が泥水を飲んでロッテに移籍したことでパ・リーグの野球、ロッテの野球を経験し、コーチもやり、必死になって汗を流した経験が今岡自身にはよかったのかなと思う。
いずれはタイガースで指導者として帰ってきてもらわないといけない逸材なので、来期は評論家として試合を見ることになると思うけど、ここでもしっかり勉強して、今岡さんの新たな野球観を切り開いて欲しいと思います。
１５年間、お疲れ様でした。勝負強い変態打法・・・もう一度見たかった。ありがとう、今岡！
・‥…━━━☆・‥…━━━☆
◆今岡誠facebook コメントより
今季限りで引退することに致しました。
１５年間、阪神、ロッテと現役を応援してくださった方々には感謝しています。
現役生活の思い出は03年、05年の阪神時代のリーグ優勝です。
これは忘れられない思い出です。
10年からはロッテにお世話になり、同級生の井口と最後に一緒にユニホームを着れた事、大学時代お互いライバルでオリンピックにも出場して最後にチームメイトになりシーズン3位からの日本シリーズ優勝も忘れられない思い出です。
これからは評論家としていろんな角度から野球に携わり勉強したいと思います。
本当にご声援ありがとうございました。
15年間の野球人生は最高でした。
ロッテ・今岡誠内野手（３８）が今季限りで引退することが１７日、明らかになった。今季はコーチ兼任で臨んだが、１軍試合出場はなかった。
今岡は１９９６年のドラフト会議で東洋大から阪神に１位指名され、プロ１年目の９７年に初出場。星野監督時代の２００３年に打率・３４０で首位打者を獲得。リーグ優勝に貢献した。０５年には１４７打点で打点王に輝き、岡田監督の下でリーグ優勝。０４年から阪神選手会長も務めた。１０年にロッテに移籍したが、１１年はプロ入り最少の１３試合の出場に止まっていた。（デイリー）
阪神の背番号「７」と言えば、真弓さんかマコちゃんだ。ルーキー時代、野村監督時代の今岡といえば、ただ淡々とゲームをこなしてるようにしか見えず、あまり好きなタイプの選手ではなかった。よく野村監督がダメ虎時代の象徴として今岡を叩くことがあるけど、僕の目にも当時の今岡はノムさんが語るような選手に見えた。もっと出来るはずなのに、もっとアグレッシブに、もっと野球にガツガツして欲しいなと、よく思ったもんです。
そんな淡々とプレーする今岡が劇的に変わったのが星野監督が就任した２００２年から。燃える男に刺激されたのか1番セカンドのポジションを奪取してからと言うもの、０２年は自身初の３割越え１５本を記録し、０３年には脅威の一番打者として３割４分の打率を記録して首位打者獲得！持ち前の長打力を生かして先頭打者ホームランを７本も放ち、１８年ぶりの優勝を牽引。０３年は終盤に怪我をしてしまい、優勝決定試合はスタメンを沖原に譲り、今岡自身はベンチでの待機となっていたのが当時は残念に思ったけど、優勝が決まり、場内一周の際に人目を憚らず号泣していたのは印象的でした。（当時の優勝特番では泣いてないと否定してましたが（笑））
０４年からは岡田監督となり０４年は３番打者として、そして０５年は５番打者として「変態打法」と言われた天才的なバッティングが炸裂するのであります。今岡自身２度目のリーグ優勝となった０５年は３番・シーツ、４番・金本、５番・今岡のクリーンアップトリオで打ちに打ちまくった。シーツ・８５打点、金本・１２５打点、そして今岡の１４７打点。今の阪神は１点を取るのにやっとこさなのに、この時代は面白いように点数が入った。０５年の今岡はホントに神がかっていて頼もしかった。打率こそ前年を大きく下回ったものの、勝負強さはピカイチ。印象的な試合をあげると交流戦での甲子園でのマリーンズ戦。金本敬遠で満塁策をとられ、今岡勝負となったところでレフとスタンドへ見事な満塁弾。満塁策をとったマリーンズバッテリーに向かって「舐めんな、ボケーっ」って吼えながらダイヤモンドを１周する姿は昨日のことのように思う。もうひとつ印象的な試合は優勝直前の広島市民球場でのカープ戦。１点ビハインド、２アウト１・３塁。２ストライクと追い込まれながらも粘りを見せ、最後は左中間スタンドへ逆転３ラン。雄たけびをあげる今岡、ベンチでは岡田監督大喜び、漫画みたいな展開に唖然とする矢野のコントラストが最高に面白い一場面。個人的にこの年の阪神の名場面に上げるなら、中村豊の一発か、この市民球場での今岡の一発が印象的。０５年の阪神と今岡を象徴する試合展開で勢いづき、このまま優勝へ突き進んだタイガースは１週間後の巨人戦で岡田監督胴上げ。今岡にとっては野球人生でピークの時じゃなかったかな。
ただこのシーズンを最後に、今岡は別人に。バネ指の影響で０６年は棒に振り、０７年は前半戦こそ、打率を残し復活の兆しを見せたけど、勝負強さは影を潜め、守備も雑になり上と下を行ったり来たり。０８年も不調だったものの、今岡の誕生日に再昇格した日にヒーローになり、巨人との優勝争いに貢献したものの、今岡らしさは取り戻せず、新井さんとの競合にも敗れる形で０９年を最後にタイガースを退団。
１０年からはテスト生で千葉ロッテに拾ってもらい、ＤＨや代打で活躍し下克上からの日本一に貢献。今年はコーチ兼任での１５年目のシーズンでしたが、１軍に上がることなくひっそりと本日の引退発表となりました。
個人的には「阪神の今岡」で終わって欲しかったところがある。１０年にトライアウトを甲子園の室内で受けてるときは辛かった。ただタイガースでは天才打者として名を馳せた今岡が泥水を飲んでロッテに移籍したことでパ・リーグの野球、ロッテの野球を経験し、コーチもやり、必死になって汗を流した経験が今岡自身にはよかったのかなと思う。
いずれはタイガースで指導者として帰ってきてもらわないといけない逸材なので、来期は評論家として試合を見ることになると思うけど、ここでもしっかり勉強して、今岡さんの新たな野球観を切り開いて欲しいと思います。
１５年間、お疲れ様でした。勝負強い変態打法・・・もう一度見たかった。ありがとう、今岡！
・‥…━━━☆・‥…━━━☆
◆今岡誠facebook コメントより
今季限りで引退することに致しました。
１５年間、阪神、ロッテと現役を応援してくださった方々には感謝しています。
現役生活の思い出は03年、05年の阪神時代のリーグ優勝です。
これは忘れられない思い出です。
10年からはロッテにお世話になり、同級生の井口と最後に一緒にユニホームを着れた事、大学時代お互いライバルでオリンピックにも出場して最後にチームメイトになりシーズン3位からの日本シリーズ優勝も忘れられない思い出です。
これからは評論家としていろんな角度から野球に携わり勉強したいと思います。
本当にご声援ありがとうございました。
15年間の野球人生は最高でした。
死ぬまでタイガースを応援する事を誓います。