小畑友紀の同名人気コミックを映画化した『僕等がいた 前篇』(3月17日公開)の初日舞台挨拶が、TOHOシネマズ六本木ヒルズで開催。主演の生田斗真、吉高由里子、三木孝浩監督、原作者の小畑友紀が登壇した。生田たちは「緊張してます。出た瞬間、ガッチガチになっちゃった」と告白すると、吉高も「目ん玉、何個こっち向いてると思ってるんですか」と吉高節を炸裂させた。

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北海道から東京を舞台に、主人公・矢野元晴(生田斗真)と高橋七美(吉高由里子)の一途な純愛が綴られる本作は、前篇と後篇の2部構成で公開される。メガホンをとった三木監督は、「ビジュアルに関しては、キャスティングの時点で勝負あったなと」と、手応えを語った。生田は「漫画が原作なので、ビジュアルを知ってる方が多いと思って、髪型とかをなるべく漫画に忠実にしようと演じました。また、手の動きにも注意しました」と言うと、吉高も「原作ファンがたくさんいる物語ですので、プレッシャーでした」と語った。

撮影中のハプニングネタを聞かれた生田は、ふたりきりでバス停のベンチに座ってキスをするシーンを挙げた。「あれ、ふたりきりに見えていますが、道路挟んでカメラがあって、スタッフさんと200人くらいのギャラリーがいて。『大丈夫、誰も見てないよ』って言ってるのに、実はめっちゃ見てた(笑)」と激白。吉高も「さらし者でしたね」と笑顔でコメント。

舞台挨拶の後半では、原作者の小畑友紀も登場。映画について「キャストは素敵な方々だったし、試写会に行った時、思った以上に漫画そのものだなってびっくりして。少女漫画そのものの世界に引きずり出された怖さもよみがえってきました」と、満足気に語った。

最後に生田は「雨の中、見に来てくださってる皆さんが、“好きだ、バカ!”。皆さんの中にこの映画が残り続けてくれることを祈ってます」と、名セリフを使って感謝の言葉を述べ、舞台挨拶を締めくくった。矢野と七美のもどかしくて一途な純愛に心ときめく『僕等がいた』。物語を彩るMr.Childrenの主題歌も、見終わった後にリフレインしそうだ。【取材・文/山崎伸子】

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