中国浙江省杭州市で2日、ある父親が娘への罰と称して公衆トイレの汚物を口に含ませているのを通行人が発見、警察に通報した。鳳凰網が伝えた。

 目撃者の話によると、現地時間2日午後3時半ごろ、同市内にある市場の公衆トイレ前で30歳前後の男が少女の口に汚物を塗りつけていた。少女が泣き叫ぶたびに男は何度も公衆トイレに足を運び、便器からすくってきた汚物を口に含ませたという。

 周囲には次第に人が集まり、行為をやめるよう説得する人も出たが、男は無視。「ほら、うまいか、甘いか、これからちゃんと言うことを聞くか」と少女に問い詰めながら、汚物を口に含ませ続けた。ついに耐えられなくなった通行人が警察に通報、親子は派出所に連行された。

 公安当局の話によると、男は妻と離婚して10歳になる娘と一緒に暮らしていた。当日は市場に買い物に来た帰りで、買った新聞紙を片付けるよう娘に指示したところ、言うことを聞かなかったために、カッとなってやってしまったという。

 警官は「話した感じはまじめで、本人は反省しているようだ。言動からして精神に異常はなさそうだ」と感想を語る一方、以前にも似たような奇行に出たことがあるとの情報を紹介。同市の教育研究者は「教育方法の問題は表面的なもの。父親には人格障害があるはずだ」とし、今後も同じ環境で少女が過ごすことになれば、成長に深刻な悪影響を与えることになると指摘した。(編集担当:柳川俊之)