26日に行われたチャンピオンズリーグ準決勝ファーストレグで、マンチェスター・ユナイテッドはアウェイでシャルケに2−0と完勝。ウェンブリーで行われる決勝へ大きく前進した。

ユナイテッドは前半から流れるようなボールまわしから再三シャルケゴールに襲いかかるものの、ファーガソン監督も欲しがったシャルケの守護神ノイアーの好セーブの前にゴールを割ることはできなかった。

ハーフタイムまで持ちこたえたシャルケはなんとか後半から策を講じたかったが、一方的な流れは変わらず、67分についに試合は動いた。

シャルケのDFを抑え込んだルーニーからのスルーパスを受けたギグスがノイヤーの股間を通すシュートを決めて、ユナイテッドが先制。その2分後にはバレンシア、エルナンデスとつないでルーニーが追加点を入れ、試合を決定づけた。37歳148日のギグスはインザギの37歳86日の記録を抜いて、CL史上最年長のゴールスコアラーとなった。

初の準決勝進出、そしてここまでの戦いではホームで負け無しで来たシャルケだったが、ユナイテッドの前に手も足も出ない状態。試合後、ノイアーは、「立ち上がりから、相手を尊重しすぎたね。ボールを取れなかったし、守備もよくなかった」と完敗を認めた。

シャルケの内田篤人はパク・チソンのシュートを体を張ってクリアするなど、献身的な守備を見せたが、持ち前の攻撃力を発揮する場面は訪れなかった。