フランスと中国は、ともに歴史の長い国である。あるいは似通っている面も多数あるらしく、中国人ブロガー「Canada移民咨詢」さんは、「ヨーロッパ人にとってフランスは欧州の中国」というタイトルのブログを掲載している。ブロガーは、実際にフランスで生活した経験もあるようだ。以下ブログの引用。

 フランスのある雑誌によると、中国人とフランス人は心理的に似ている部分が数多くあると言われているようだ。ということは、ある意味「中国はアジアのフランス」とも言えるわけだ。

 中華民国時代の学者「辜鴻銘」の著書『中国人の精神』にも、「中国と中国文明をもっともよく理解できるのは、恐らくフランス人だけだ。フランス人と中国人には、ともに『細やかさ、デリカシー』といった非凡な精神を持っている」と書かれている。つまり、逆に言うと「フランスはヨーロッパの中国」というわけだ。

 フランスで何年か生活したことがあるが、やはりフランス人は中国人と似ているなあと思う。まず言えるのは、フランス語と中国語の単語の中に、非常に似ているものがある点。お父さんお母さんを意味する「パパ」、「ママ」は中国語とまったくと言っていいほど同じだし、人に注意を促すときの言葉はフランス語は「アタンスィオン」、中国語は「ア、ダンシン(ア、当心)」で似ている。それに、「美味しい」を意味する「トレボン」は、中国人が聞くと「すごい」を意味する「タイバンラ(太棒了)」に聞こえる。フランス人が中華料理店で「トレボン」と言っても、そのまま通じてしまいそうだ。(アは口へんに阿)

 食について言えば、フランスにも中国にも非常に豊かな食文化がある。フランス料理も中華料理も精緻に研究されていて、色、香り、味、すべてが美しい。一食を何時間もかけて食べる点も同じだ。これだけ伝統のある食文化を持つ中国人とフランス人にとっては、マクドナルドみたいなジャンクフードが若者たちにウケている理由が理解できないのである。(つづく 編集担当:西谷格)



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