富士通の戦略を説明する富士通 執行役員副社長 佐相秀幸氏
9シリーズ22機種が登場した富士通の新モデルは、インテルの最新プラットフォームとしてインテルの第2世代Core i プロセッサー「Sandy Bridge」に対応するほか、新入学・新生活に最適な家でもモバイルでも使える1台「SHシリーズ」の投入、富士通がシェアトップとする「地デジPC」の充実の3点がポイントとなっている。

発表会の冒頭で、富士通 執行役員副社長 佐相秀幸氏は「2010年のパソコン市場はスクールニューディールとリプレース市場で好調で、二桁の成長があった」としながら、「富士通はメイド・イン・ジャパンならではのきめこまかな商品・サービスを提供し、企業向けが好調だったほか、コンシューマー向けは3D対応パソコン、ラクラクPC、ナノイー搭載マシンなどを投入し、トータルで20パーセント成長になりました」と大きな伸びを果たしたことを明らかにした。2011年に向けて「パソコンとケータイを一つのビジネスグループにして、企画から商品開発まで機能的に連携しています」とパソコンとケータイのシームレスな環境の実現を推進している。しかも、パソコン、ケータイというハード面だけでなく、連携サービスの提供も推進しているとした。

新製品の3つのポイント

その富士通も、すべてが順調というわけではない。特に、「タブレットでは若干後手に回りましたが、Windows 7とAndroidを計画しています」と対策も進んでいる。そのうえで、「パソコンは、国内市場を盤石にしたうえで、グローバルビジネスを展開していきます。グローバルで1000万台を目指すことをコミットしていますが、それに向かって施策を打っていきたい」とした。パソコンはユーザーのフロントエンドという位置づけで、「日本で一貫して製造を行っています。メイド・イン・ジャパンというコダワリの付加価値で徹底的に進めていきたい」と日本での製造をアピールした。

新製品を紹介する富士通 執行役員 兼 パーソナルビジネス本部長 斎藤邦彰氏

富士通の春モデルは、富士通研究所が開発した人感センサーやエコ機能のほか、グラスレス3Dなどのといった富士通独自の機能を盛り込んできた。執行役員 兼 パーソナルビジネス本部長 斎藤邦彰氏は、3Dでは、はメガネなしがいいというフィードバックを受け、グラスレス3Dの開発を決めたという。しかも、いつもの富士通ではない発想でパネルを取り付けるという低価格で3Dを実現したのだ。実際、ベースとなっている「FH98/CM」が25万円前後の価格である一方、3Dモデルの「FH99/CM」は26万円前後と、プラス1万円でグラスレス3Dを実現したのだ。

実際に人が乗るデモを実施。乗った後も正常に動作

発表会では実際に人が乗るデモまで行うなど、富士通の本気が垣間見られた。2011年もさらなる成長が期待できそうだ。

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