「トップ下は香川に」vol.72
担当M(以下M):アジアカップが開幕して、日本は初戦のヨルダン戦で前半先制されたものの、後半のアディショナルタイムに何とか追いついて引き分けに終わりました。
ラモス(以下R):この大会に臨むにあたって、選手たちは試合に集中するのが難しかったと思いますよ。去年ヨーロッパに移籍した選手たちは、まだクラブの中でちゃんとしたポジションを確保しようとしている時期だと思うし、国内で移籍した選手も新しいチームに馴染むためには何をすればいいか心配しなければならなかったと思いますし。どうしても自分のチームのことが気になったはずです。そのせいか、ヨルダン戦はただサッカーをしているという感じでしたね。ヨルダンにガチンとやられて目が覚めた感じがしますよ。
M:試合の翌日の練習後には本田圭選手が香川選手を呼んで話をしていました。
R:ポジションのことでしょうね。香川選手がトップ下のポジションに入ってからチームがよくなりましたから。圭佑にはプライドがあるでしょうけど、ヨルダン戦の結果を考えたら右サイドに入るべきですよ。自分のチームではプライドを大事にしていい。でも代表チームってそういうものじゃないんです。チームのためにどれくらい犠牲を払えるかが大事なんです。この前のゲームから考えると、僕はうまくチームが機能するポジションは右サイドに圭佑、左に松井だと思いますね。ところで前田はケガで交代させられたの?
M:いいえ、試合の翌日元気に練習していました。
R:ケガじゃなかったのなら、もったいなかったなぁ。前半からもっと前田を使えって思ってたんですけど。それに後半はサイドを崩してクロスが入るようになってきた。そこにヘディングが強い前田がいれば、もっとチャンスになったと思いますよ。前田を残しておいて、先に岡崎を投入してポジションを変更して、そのあとしばらくチームの様子を見ればよかったんじゃないかとも思いますね。
M:ザッケローニ監督もまだ3試合目ですから、基本的な部分からいろいろ試したいでしょうね。
R:監督としては自分の目でじっくり選手を観察して使ってくるでしょうね。それにこの大会で監督がアジアのサッカーを体験できたのはよかったと思います。アジアのサッカーの特徴を肌で感じることで、これからまた違ってくるでしょう。ということで次のシリア戦ではどんな戦いをするか楽しみです。アジアカップ、ますますおもしろくなってきましたよ!!
ラモス(以下R):この大会に臨むにあたって、選手たちは試合に集中するのが難しかったと思いますよ。去年ヨーロッパに移籍した選手たちは、まだクラブの中でちゃんとしたポジションを確保しようとしている時期だと思うし、国内で移籍した選手も新しいチームに馴染むためには何をすればいいか心配しなければならなかったと思いますし。どうしても自分のチームのことが気になったはずです。そのせいか、ヨルダン戦はただサッカーをしているという感じでしたね。ヨルダンにガチンとやられて目が覚めた感じがしますよ。
M:試合の翌日の練習後には本田圭選手が香川選手を呼んで話をしていました。
M:いいえ、試合の翌日元気に練習していました。
R:ケガじゃなかったのなら、もったいなかったなぁ。前半からもっと前田を使えって思ってたんですけど。それに後半はサイドを崩してクロスが入るようになってきた。そこにヘディングが強い前田がいれば、もっとチャンスになったと思いますよ。前田を残しておいて、先に岡崎を投入してポジションを変更して、そのあとしばらくチームの様子を見ればよかったんじゃないかとも思いますね。
M:ザッケローニ監督もまだ3試合目ですから、基本的な部分からいろいろ試したいでしょうね。
R:監督としては自分の目でじっくり選手を観察して使ってくるでしょうね。それにこの大会で監督がアジアのサッカーを体験できたのはよかったと思います。アジアのサッカーの特徴を肌で感じることで、これからまた違ってくるでしょう。ということで次のシリア戦ではどんな戦いをするか楽しみです。アジアカップ、ますますおもしろくなってきましたよ!!
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