ここ最近は、評価制度の中に「自己評価」も加えている企業が増えています。「自己評価」には、メリットもデメリットもあり、安易に採用するとデメリットが人事制度の欠陥となってしまうのです。

人事制度の再構築プロジェクトを伴走してほしい、というご依頼は創業以来13年間で最も多い仕事です。

組織・人事分野の中でも、最も難しいテーマかもしれません。

何しろ人が人を評価するということは非常に複雑な行為ですし、そもそも人から評価されるというのは、それほど気持ちのいいものじゃないですよね。

あまたの人事コンサルティング会社があり、それこそ星の数ほどの人事制度が誕生しては、改訂されていっていると思いますが、うまくいっていない場合も少なくないようです。

本質的に何が正しいかということがはっきりしていない世界ですから、正にアートな世界の話でどのように決めても、実に座りが悪い思いをします。

この感覚はどこまでいっても続くのではないかと思っています。なぜならこれらが正解だということがない世界だからです。

人事制度のパーツパーツにおいて、本質を掘り下げて考え続けなければならないと思っています。

そこで、今回は「自己評価」ということについて考えてみたいと思います。

以前は、評価制度に「自己評価」を取り入れている企業はそれほど多くはなかったのですが、次第次第に増えてきて、今は常識化とまでは言わないものの、珍しいことではなくなっています。

自己評価を採用して評価制度を運用することに多くのメリットを期待して導入するわけです。



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