せっかく策定した理念。なぜだか浸透しない。
伝え方不足なのかな?
伝え方が下手なのかな?
理念が伝わらないのは『頭』で理解できないからではありません。
『心』に響いていないからなのです。mustからwillへの転換。理念経営に成功した企業の方針をご紹介。

「やはり、私たちの伝え方不足でしょう。もっと繰り返し伝えることが必要です」


「伝え方が下手なのかも…もっと噛み砕いてわかりやすく伝えるべきでは?」


ここは、企業理念完成の三ヶ月後に行われた振り返りミーティングの席。
私はオブザーバーとして会議に参加することになりました。

会議のテーマは『なぜ理念が浸透しないのか?』…意見を集約すると
『伝え方の量を増やす』「噛み砕いてわかりやすく説明する」の二つが解決策と
なりそうです。

会議も終盤に近づき、メンバーに安堵の色が漂い始めたその時です。
それまで一言も喋らなかった社長が声をあげました。


「では、こういうことだな。理念を君たちが語る場面を増やす。 なおかつ
 わかりやすく話す…それで、理念が浸透し、社員の行動が変わっていく、
 ということなんだな?」


うーん、と考え込むメンバーたち。リーダー格の部長が答えました。


「それだけでは足りないかもしれませんが…他に思いつきません」


苦笑する社長は、オグラさん教えてあげて下さいよ、と目配せします。


「ちょっとよろしいですか?」


私は理念浸透の真実を伝えることにしました。

理念が伝わらないのは『頭』で理解できないからではありません。
『心』に響いていないからなのです。つまり『やるべき』とわかっていても
『やりたい!』という情熱に繋がっていないのです。では、どうすれば心に響き、情熱的に『理念を実行したい!』と思えるようになるのでしょうか。

フェイス総研のクライアントで、理念経営に成功したある企業では、それを二つの方針で実行。大きな成果をあげました。


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