新番組「美しい男性!」のPRをする10名。番組発の美男子ユニット「美しさ」をメジャーデビューさせる目論みもあるとか。
 「アンディー・ウォーホールのように美しい男性をこよなく愛する男」と公言する演出家の松尾スズキ。その彼が、美少年だけを8名選抜。美しい男性が好きな“男性”も楽しめるテレビ番組を企画した。9日からの放映(毎週金曜日、深夜0:00〜0:30、BSジャパンにて)に向けて、登場人物の松尾スズキ、オクイシュージ、ボーイズ(アンディ松尾が選抜した美少年8名)が先月23日、収録現場として使用する横浜市内のスタジオに集まり、制作発表を行った。

 番組をプロデュースした松尾は「従来は、イケメンが出る番組というのは女性向けが多い。女性だけじゃなくて、美しい男性が好きな“男性”もいると思うのです。そういう美しい男性好きの“男性”も楽しめるような番組」と説明。また、「テレビ的でない、虐げられる美とか、醜くなる美とか、常人には把握できない美とかそういうのを出していきたい」と内容の一つを紹介。美しい男性の、美しい男性による、美しい男性好きたちのための番組をスタートさせる。

 以下、この日集まった登場人物10名のコメントを掲載。


――番組のコンセプトは?
アンディ松尾こと、松尾スズキ(以降、松尾):テレビでイケメンとかアイドルとかがやっている番組が多い中、美しい男性だけがピックアップされている番組がないのでは?(ここにいるのは)美しいだけ…、“何もない人たち”です。従来は、イケメンが出る番組というのは女性向けが多い。女性だけじゃなくて、美しい男性が好きな“男性”もいると思うのです。そういう美しい男性好きの“男性”も楽しめるような、そんな番組を目指したいと思います。

――では、美しい男性の選考基準は?
松尾:「美しい男性!」というタイトルの番組に応募してくるようなヤバイ人たちなので、そのヤバさが極めて薄い順に採りました。採用された人たち…、今見ただけでも、いい意味でヤバイ感じがするでしょ。

――松尾さんにとっての、美しい男性とは?
松尾:テレビ的な美しさというのは、出尽くしちゃっている気がするんですよね。そうじゃないところで、テレビ的でない、虐げられる美とか、醜くなる美とか、常人には把握できない美とかそういうのを出していきたい。芸人さんたちがやる笑いはテレビにあふれていて、それをいまさらやってもしょうがないので、逆に笑わせる必要がない人たちが笑いに挑戦する、ということをやってみたいですね。

――オクイシュージさんが、目指すものは?
オクイ・ベンジャミンこと、オクイシュージ:私は元美しい男性として参加させていただいています。アンディ松尾さんのそばで見ていて、おまえ誰だ?的なそんな空気を感じたりするんだけれども、知ったこっちゃねぇ、ということで…。美しさをこの番組で追求していきたいと思います。

――ボーイズのみなさん、自己紹介と収録を終えての感想を一人ずつ
株元英彰(かぶもと ひであき):オーディションを受ける前に想像していたものがあったが、はるかにそのレベルを超えさせられた…。自分の考えでは、ちょっと路線がズレているんじゃないかと思っているんですけど…。でもこれも素晴らしい経験だと思うので、松尾スズキさんと一緒にお仕事して光栄だと思い、頑張っていきたいと思います。みんな一生懸命、カラダ張って頑張っていますので、みなさんご覧下さい。

宮崎翔太(みやざき しょうた):女装とシモネタが大好きです。こんなおもしろい番組に出られて私はすごく光栄です。

小此木進(おこのぎ すすむ):今日も朝から、自分を失いかけそうなんですけど、まあ何とかトイレに行って1分間瞑想。自分の美しさを保ちながら頑張っています。僕たちは美しさ以外、何も持ち合わせていませんが、真の美しさを追求するべく、この番組を通じて頑張っていきますので、どうかよろしくお願いします。

田中伸彦(たなか のぶひこ):上がった口角がチャームポイントです。撮影初日、オープニングの撮影で船で移動しているときに、松尾さんから「これから何をやるのか不安でしょう?」と言われたのがすごく印象的で、それからだんだん日数がたって撮影していくうちに慣れてきて、徐々に自尊心を傷つけられるということがなくなってきました。単なる慣れだと思うんですけど。ようやく、だんだんと楽しくなってきました。