上木彩矢<br>撮影:野原誠治

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 2006年11月、自身初となるワンマンライブを東京と大阪で行い、ロックヴォーカリストとして圧倒的な高いライブパフォーマンスを見せつけた上木彩矢。チケット発売後に即完となった貴重なライブ映像を収めたDVD「AYA KAMIKI FIRST LIVE」は5月2日に発売となり、オリコン音楽DVDランキングで初登場3位を記録した。そして5月23日には、前作から半年ぶり5作目となるニューシングル「ミセカケのI Love you」が発売となる。

――昨年11月に行った初のワンマンライブ後、最初のシングルとなりますが、これまでのアグレッシブな印象から一転して、しっとりした質感のサウンドや、切ない感情が伝わってくる楽曲だと感じていますが、この曲をシングルに持ってきたのは何故ですか?

上木彩矢(以降、上木):昨年の初ワンマンライブから少しずつグルーブ感を重視して作品を作るようになっていて、その第一弾が今回のシングルなんです。ハードなサウンドからは少し離れて、大人っぽい雰囲気や世界観をイメージして作りました。最近の私のブーム、というのが大きな理由ですね。「誰々さんは、こんな歌を歌うよね」というのはあまり好きじゃなくて、「誰々のこの曲が良くて、誰々のこの曲もいいよね」みたいなノリで、基本は曲で聴くタイプなので。同じような楽曲ばかり歌っていても、歌っている私もつまんなくなっちゃうので。今回の曲はそういう意味で、ポップだったり、ロックだったりする中の一つですね。

――割と性格的には飽きっぽいというか、あまり一つのことだけにこだわり過ぎず、好奇心旺盛な方ですか?

上木:そうですね。根底にあるのは一個なのだろうけど、ちょっとツマミ食いじゃないけど(笑)、遊びたいんですよね。

――昨年11月に東京と大阪で行われた初ワンマンライブがDVDとして発売されましたが、東京での初ワンマンは如何でした?

上木:緊張しましたね。大阪は普段、制作する面でも地元なので、ライブもよくやっていますし。東京の人って結構シャイじゃないですか。だからこっちも緊張して硬くなっちゃうんですけど、そこは観に来てくれた皆さんのすごいところで、途中から逆に私のテンションを上げてくれたかな。

――東京と大阪のお客さんでは、そんなに違いますか?

上木:東京は、私のことを一歩離れて見てる感じかな。大阪はもう、ズケズケ入ってくるタイプ(笑)。

――MCはもっとしゃべるのかなと思いきや、割と控え目だった印象が。

上木:最初のライブは、MCに頼らないようにしようと。しゃべっちゃえば楽だし、休む時間もあるんですけど、「歌を歌う」というライブの基本を中心にやりました。むしろ、話すことをすごく我慢してましたね。私はしゃべりだしたら長いんです。MCなんて大概2〜3分ですけど、私が口を開きだすと15分とか20分とか平気でしゃべっちゃうので。そうなったら、歌う曲を削らなきゃいけなくなるじゃないですか。

――ライダースやデニムなど小物もパンキッシュなイメージでしたが、衣装は自分のアイディアで決めているんですか?

上木:衣装というか、全部が私服なので。私物です。

――えっ!スタイリストさんをつけずに?

上木:いないですよー。私自身が結構ワガママなので、スタイリストさんがついても多分合わないと思うんですよ。自分の欲しいモノは、自分で見る!

――ちなみに、上木さんは純・日本人ですか?

上木:(笑)。もちろん、そうです。外国人の友達から「クォーター?」とか言われたことがあって。ほんまもんの人にそんなことを言われると、小さい頃に「アンタは川から拾ってきたのよ」とか冗談でよく言われてたんですけど、「私って本当はうちの親の子どもじゃないのかな?」とか本当に親に聞きましたもん(笑)。

――化粧がしやすそうですよね。

上木:私の顔はめっちゃ扱いにくいですよ。だからメイクさんを付けずに、自分でやります。ライブも作品もそうです。でも、メイクさんは高い物を使っているから、いいなぁーとか思うんですけどね。