【大阪“地面師”事件】司法書士の男が起訴内容認める 不動産会社から約4億円だまし取ろうとしたなどの罪 捜査段階で「(指示役から)後戻りできないと言われた。嫌がらせされるかもと思い関わった」
大阪の都市部で起きたいわゆる“地面師”事件。司法書士の男は起訴内容を認めました。
「(指示役から)『もう後戻りできないです』と言われた」松本被告の捜査段階での供述
不動産会社から4億1500万円だまし取ろうとした罪を認める
(松本稜平被告)「(起訴内容は)間違いないです」
“地面師”グループの一員とみられる男は、黒のTシャツに黒のズボン、髪を短く刈り上げた出で立ちで法廷に姿を見せました。
起訴状によりますと、大阪市の司法書士・松本稜平被告(34)は、土地取引をめぐり不動産会社から4億1500万円をだまし取ろうとした罪などに問われています。
大阪市北区中津の土地と建物の所有権が無断変更
大阪市北区中津にある約800平方メートルの土地と建物。松本被告は司法書士の立場を悪用し、所有者本人であると保証する偽の書類を作成し、登記を書き換えたとみられています。
発覚のいきさつはこうです。
「名義が書き換えられているおそれがある」と警察から連絡を受けた所有者の男性が法務局に行くと、所有権が無断で変更されていることが判明。
その際、なりすまし役の顔写真が入った運転免許証や偽の印鑑登録証明書が使われていたといいます。
不動産会社側は松本被告らの言動を疑問視
6月3日から始まった初公判。
検察側の冒頭陳述で、土地取引に臨んだ不動産会社側が松本被告ら“地面師”グループの言動を疑問視していたことを明らかにしました。
(検察側 冒頭陳述で)
「本件はいわゆる地面師詐欺として行われた犯行。不動産会社の従業員らは、所有者側の男が質問に答えられず、松本被告が代わって質問に答えるような状況であったことなどから、松本被告らの振る舞いに不審を感じて、購入を断念した」
指示役から「『もう後戻りできない』と言われた」
また、検察は捜査段階での松本被告の供述内容を明らかにしました。
(松本被告 捜査段階の供述)
「司法書士会から懲戒処分も受けるし、発覚すれば大変だと思って断ったけども、(指示役から)『もう後戻りできないです』と言われた。司法書士会に匿名で告発されたり、自宅に嫌がらせに来られたりするかもしれないと思って、関わった」
“地面師”事件の全容は明らかになるのか。次の裁判は7月29日の予定です。
