広島との仮契約を終えた甲南大の岡本駿

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 広島からドラフト3位で指名された甲南大・岡本駿投手(22)が14日、兵庫・芦屋市内で契約金5000万円、年俸1000万円で仮契約した。最速149キロ右腕は「日本を背負う投手になりたい」と、大きな目標を掲げた。

 大学では、老人ホームで時給1000円前後の調理補助アルバイトを経験。提示された“ケタ違いの給料”に「考えてもいない金額だった」と目を丸くした。使途については、「(同校の)谷口(純司)監督が練習中、『囲いがなくて寒い』と言っているので、(神戸市内の同大学グラウンドに)監督室を作りたい」と宣言した。

 23年3月に完成した全面人工芝グラウンドで鍛錬を積み、自身は同大学初のNPB選手に成長した。恩返しとして依然、海風の吹きさらしにあう61歳の指揮官に“あたたかい贈り物”を届けるつもりだ。(南部 俊太)