中国四川省内江市、ASEANとの経済貿易協力を拡大
内江市にある「レッドブル」の生産拠点。(資料写真、内江=新華社配信)
【新華社成都11月13日】中国四川省内江市でこのほど、中国(内江)・東南アジア諸国連合(ASEAN)物流貿易発展会議が開かれた。会場では中国(内江)・ASEAN物流貿易マッチング拠点の設立が発表されたほか、同市と地域的な包括的経済連携(RCEP)協定産業協力委員会が戦略協力覚書に調印した。
内江市の王彤(とう・とう)副秘書長・口岸(通関地)物流発展センター主任は、戦略協力覚書の調印により、内江市とRCEP産業協力委員会は内江とASEAN諸国との経済・貿易交流を共同で促進し、双方の協力規模を拡大していくと表明した。
3日、内江市で開かれた中国(内江)・東南アジア諸国連合(ASEAN)物流貿易発展会議。(内江=新華社配信)
中国とASEANの経済貿易関係はここ数年、中国・ASEAN自由貿易区の設立と発展、RCEP協定の発効を受け、急速に発展している。中国西部の成渝(成都・重慶)地区双城経済圏の後背地に当たる内江市は、ASEAN諸国との結び付きを積極的に深め、ハブと通関地の機能を強化し、ASEAN諸国向けの物流と貿易の利便性を向上させ、良好な成果を上げている。
内江国際物流港サービスセンターの范長広(はん・ちょうこう)主任によると、内江では現在、ラオスやベトナム、ミャンマー、インドネシア、タイ、フィリピンなどへの直通輸送ルートが開通し、成都−欧州プラスASEANの国際定期貨物列車や成都・重慶を主軸とする内江-ASEANの越境定期バスの運行も常態化している。四川・東南アジア産業協力パークも内江市に設立され、タイの飲料・スナック大手TCPグループのエナジードリンク「レッドブル」や複合企業CPグループなどASEAN企業13社を誘致。内江で製造されたディーゼルエンジンなどの工業製品もASEANでの売れ行きがよく、内江経由で出荷された果物などのASEAN産農産物は成都・重慶地域の市場で人気を得ている。
同日は内江国際物流港もタイ・中国商務委員会やシンガポール物流協会など国内外の業界5団体と戦略的協力協定を締結。内江とASEAN諸国との貿易・物流協力を共同で進めていく。(記者/童芳)