【ヤヒドネ(ウクライナ)AFP時事】欧州連合(EU)のボレル外交安全保障上級代表(外相)は10日、ロシアによるウクライナ侵攻を巡り、今後いかなる停戦合意の下でも、ロシアが責任を負って補償すべきだとの考えを示した。

 訪問先のウクライナ北部チェルニヒウ州で語った。

 トランプ前米大統領の返り咲きが決まり、ウクライナがロシアとの交渉で譲歩を迫られるのではないかとの懸念が高まる中、ボレル氏は侵攻を「責任のある形で終わらせなければならない」と強調。「どんな方法であれ、可能な限り早く終結させようと言う者たちへ警告だ。どう終結させるかは重要だ」と述べた。

 また、最終的に3000億ドル(約46兆円)のロシアの凍結資産がウクライナ復興のために使われると指摘。「ロシアによる侵攻の責任と補償として支払われるだろう。無償であってはならない」と訴えた。