藤山扇治郎、祖父の寛美ともゆかりの深い松竹芸能所属へ 伯母・藤山直美も「良かったやん!」
松竹新喜劇リーダーの1人で、藤山寛美の孫、藤山扇治郎(37)が11日付で祖父ともゆかりの深い「松竹芸能」に所属することが分かった。
これまで東京の事務所に所属してきたが、取材に応じた扇治郎は「劇団の本拠地も家も大阪ですし、新喜劇とも縁が深いから憧れがあった」と自ら交渉し円満移籍となった経緯を明かした。
きっかけは松竹新喜劇に入団してから丸10年という節目を終えたことと、劇団が世代交代を図り扇治郎が劇団リーダー5人のうちの一角を任されたことが大きい。
松竹芸能は創立者の故・勝忠男氏(享年80)と寛美が懇意にしていたこともあり、寛美の娘で扇治郎の伯母、藤山直美(65)もかつて所属していたことがある。直美からは今回の移籍に「良かったやん!」と短くも祝福してくれたという。
1並びの数字の良さと「結婚記念日(11月10日)の翌日っていうことで覚えやすい」とこの日付での移籍となった。妻で元宝塚歌劇団星組トップスター・北翔海莉も「絶対、大阪の方がいいよね」と大喜びだった。
藤山は「映画、ドラマはもちろんですが、芸人さんとも絡んで幅広くやっていきたい」と積極的で「舞台を知ってもらうためにも、知名度を上げることが大事だと思うし、やはり『大阪の劇団』というのが大事だと思ってるのでメディアに出て顔を売って心機一転、映像、舞台両輪で頑張っていきたい」と力を込めた。
16日に大阪松竹座で開幕する「松竹新喜劇公演」は、松竹芸能所属の一員として舞台に立つことになる。放蕩(ほうとう)者の母親(洋あおい)を持ちながら和菓子屋を切り盛りする息子役。1981年(昭56)以来43年ぶりの上演に「すべての意味で挑戦の公演。新しいリーダーの5人が本当に中心となった公演でもありますし今、先輩の大きさ、ありがたさも感じています。でも、その中で僕たちがどこまで頑張れるか。ここからまた、大きく成長していきたい」と飛躍を誓った。