マンCで9年目を戦っているグアルディオラ監督。(C)Getty Images

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 栄華を極めてきた稀代の名将に試練の時が訪れている。

 現地時間11月9日に開催されたプレミアリーグ第11節で、ジョゼップ・グアルディオラ監督が率いるマンチェスター・シティは、三笘薫を擁するブライトンと敵地で対戦。1−2で敗れ、ペップの監督キャリアで初となる公式戦4連敗を喫した。

 4連覇中の王者は23分にアーリング・ハーランドが先制点を奪うも、特に後半に入ってから失速。ブライトンに度々ビッグチャンスを作られるなか、78分にジョアン・ペドロ、83分にマット・オライリーと途中出場2人に得点を浴び、逆転を許した。

 リバプールなどで活躍した元イングランド代表MFのジェイミー・レドナップ氏は、「これ(後半)は、ペップのチームで見たなかで最悪のハーフの1つだ。惨めで、守備もせず、個人戦も勝てず、時にはボールを前にパスすることさえできなかった」と糾弾するなど、厳しい声が飛び交うなか、グアルディオラ監督はこの結果を真摯に受け止めた。

 英公共放送『BBC』によれば、直近7年で6度のリーグ制覇に導いている53歳のスペイン人指揮官は、試合後に次のように語った。

「また試合に勝てるようにしなければならない。4連敗だ。早く状況を変えないと。スケジュールはタフになるが、選手たちが(怪我から)戻ってくれば(勝利は)可能だ」
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 グアルディオラ監督はそのうえで、「7年間で6回プレミアリーグを制した後、ある年は他のチームがそれに値するかもしれない」と言い、こうも伝えた。

「これがスポーツだ。スポーツはいつも日の出ではない。良いことばかりではない。今日の記者会見で『時代の終わりか?』と聞かれたよ。人々がそれを望んでいるのは知っている。私は何年も何年もそれを感じている。この数年、私たちが成し遂げてきた出来事は、とても難しいことだと言われてきたけど、もし誰かが我々を打ち負かそうとすれば、それは実現するだろう。今後50年間、優勝し続けられるわけではないからね。それは不可能だ」

 代表ウィークによる中断により、トッテナムとの次戦は11月23日に行なわれるため、常勝軍団は先月26日のサウサンプトン戦を最後に、1か月も勝利から遠ざかることとなった。悪い流れを一刻も早く断ち切り、連勝街道に戻れるか。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部