【エリザベス女王杯/穴ライズ】前日“10人気”前後に警戒 「展開利」の恩恵あるメンバー構成に感じる激走の可能性

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第49回エリザベス女王杯は、3年前には10番人気のアカイイトが優勝、10→7→9番人気の決着となり3連単は339万の配当を記録するなど、荒れるときはとことんまでの大荒れが起こるGI。史上初の秋華賞組「ゼロ」など、戦前からイレギュラーな展開を見せる今回は穴馬台頭に大きな期待が持てる。
本記事では「穴馬をアナライズ(分析)する」をテーマに穴馬候補をピックアップ。ここでは「コンクシェル」を取り上げる。

■コンクシェル

約2か月半ぶりとなった前走の府中牝馬Sは、序盤から積極的に押していき、“定位置”のハナを奪取。前半1000mを58秒7というよどみのないペースで逃げたものの、直線での追い比べで後続に捕まり、最後は9着に敗れている。約2カ月半ぶりのレースということもあり、この馬本来の粘りを欠いた印象だ。
今年3月の中山牝馬Sで待望の重賞初勝利を挙げ、前々走のGIIIクイーンSでも軽ハンデの勝ち馬相手に0秒1差と健闘しており、近走は右回りでの好走が目立つ。また先週、Bコース替わりとなった京都芝は、雨の影響で外差しが多く決まったものの、良馬場なら前残りの馬場になる可能性大。さらに、キズナ産駒の京都芝2200mでの複勝率は48.7%と高いことを踏まえれば、今回の舞台はこの馬にとって絶好と言える。
レガレイラ1強ムードで意識が後方に集中しそうなのは、内めの好枠から単騎逃げが濃厚なコンクシェルにとって大きな追い風。ひと叩きされて、デキも型通りに良化している。激走の可能性を大いに秘めた一頭だ。