手術を受けていた高橋

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 阪神は8日、高橋遥人投手(29)が「左尺骨短縮術後に対する骨内異物除去術」を終え、愛知県内の病院を退院したと発表した。

 完全復活へ前進した。高橋は23年6月に「左肩関節鏡視下クリーニング術」と同時に「左尺骨短縮術」を受けた。短縮した左尺骨を接合した際には、チタンプレートを骨に添える形で埋め込んで固定している。今回はそのプレートを除去した。

 藤川監督は「除去することによって本当のいい状態に戻れるというところで。故障してということではなくて、さらに良くなるためにということなので」と手術の意図を説明。肘や肩の度重なる手術を乗り越えてきた左腕に対して「彼は不死鳥なんでね(笑)。彼の特長的なハイパフォーマンスはどのチームも嫌だし」と期待した。

 高橋は今後、鳴尾浜でリハビリを行う予定。山下チーフトレーナーは「だいたいのプランは立てているけど、リスクとか寒い時期ということを考慮すると慎重にいきたいところ」と話した。球界では前例のない手術のため、ノースロー調整から開始。患部の状態を見ながら復帰を目指す。

 高橋は球団を通して「球団には何度も手術をさせていただき、本当に感謝しています。来シーズンしっかりチームの戦力になれるように、またファンの皆様の期待に応えられるように、一生懸命頑張りたいと思います」とコメントした。

 今季は1009日ぶりの1軍公式戦登板となった8月11日・広島戦(京セラ)で1025日ぶりの勝利を挙げるなど5試合に先発し、4勝1敗、防御率1・52。終盤のリーグ優勝争いに貢献した。8年目の来季は今季以上の活躍を目指し、リハビリに励む。