冠番組を多く抱えるダウンタウン。松本の芸能活動休止中は浜田雅功(右)が番組を切り盛りした

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 裁判が終結し、活動再開に向けて動き始めたダウンタウン松本人志(61)が、年明けから活動復帰することが有力であることが8日、分かった。年内は休養し、新しい年のスタートとともに、自身も新たなる一歩を踏み出す。

 活動休止約1年を節目に、松本人志が帰ってくる。関係者によると、慣れない裁判注力の疲れを癒やすべく、年内は休養に徹するという。

 舞台やテレビなど、復帰場所は未定だが、最終的には、来年4月開幕の「大阪・関西万博」のアンバサダー復活を目指すとみられる。関係者によると、世界に日本の笑いを発信できる一大イベントとして、松本の万博への思い入れは強いという。別の関係者は「年明けに地上波復帰を果たし、万博に間に合わせるというのが理想の復帰コースかもしれない」と分析する。

 地上波復帰するために、7本あるレギュラー番組はどうなるのか。テレビ各局も難しいかじ取りが迫られる。

 「ダウンタウンのガキの使いやあらへんで!」を放送する日本テレビは「現時点では出演の予定はありません」。同局系の「ダウンタウンDX」を制作する読売テレビも「現状、番組の制作過程についてお答えすることはございません」とした。「クレイジージャーニー」「水曜日のダウンタウン」などを放送するTBS、「酒のツマミになる話」「だれかtoなかい」を放送するフジテレビはそれぞれ「決まっていることはございません」とコメント。「探偵!ナイトスクープ」の大阪・ABCテレビは「復帰は未定です」と述べた。

 ダウンタウンの冠がついている番組は現在、浜田雅功(61)が単独でMCを務めており、制作関係者によれば浜田もコンビでの出演を望んでいるという。他のレギュラー番組でも、出演者が松本の名をしばしば口にするなどタブー視することはせず、出演者やスタッフからの復帰待望論は根強い。

 一方で、別のテレビ関係者は「早期の地上波復帰は厳しいのでは。スポンサーを説得するには時間がかかる。裁判が終結したからといって、数か月で急に戻れるわけではない」と指摘する。「復帰1発目の番組は、高視聴率は見込めるが、失うものも大きい。各局とも出方をうかがっている状況では」と推測した。

 〇…松本の訴訟終戦は、後輩芸人の活動にも影響を及ぼす。スピードワゴン・小沢は現在も活動休止中で、復帰時期も未定。松本の活動再開がなければ小沢も身動きが取れないのが現状だ。松本に女性をアテンドしていたと報じられたタレント・たむらけんじ(51)は「あの人(の性加害)は100(%)ない」と断言し、復帰を待ち望む。お笑いコンビ「クロスバー直撃」の渡邊センス(40)は、松本の性加害疑惑に関連した写真週刊誌「フライデー」の記事で名誉を毀損されたとして、発行元の講談社に損害賠償などを求めた訴訟を起こしている。

 〇…松本が公式アンバサダーを務める2025年大阪・関西万博の広報担当者は8日、「松本さんが休業されている間は、アンバサダーとしてのお仕事はしないという話でした」と説明。今後、松本が活動を再開をすれば、再び登場する可能性はあるが「現在のところ、ダウンタウンが出演するイベントは特に予定していません」とした。