血がつながっていない者同士でも同じ環境で育つと、性格や行動が似通ってくるというのはよくあること。猫の場合は、まったく同じポーズで寝ていたり毛づくろいをしていたりして、そのシンクロ率の高さは見ていて微笑ましい気持ちにさせられます。

ところが、2匹の猫を飼っているXユーザーの亀ぽま(@himaritomugi)さんのお家では、ちょっぴり珍しいシンクロ姿が見られるようです。それはなんと無理やりトイレに入ってこようとする姿でした。

これはトイレの内側から見た光景で、ドアには人間の手が差し込めるくらいの隙間が空いています。

そこに無理やり突っ込んで中に入ろうとしている猫ちゃん。2匹ともほっぺたが扉に引っ張られているため、極端なツリ目のまま口が半開きの状態になっていて、ちょっぴり変顔になってしまった表情がそのままシンクロ。さらに左足から入り込もうとするところまで一致しているという徹底ぶりです。

客観的に見ると、扉をもう少し開ければ簡単に入ってこれるはずですが、猫は顔が通れる隙間であれば体ごと通り抜けられると言われる動物。やはり顔をねじ込むようにして侵入しないと気がすまないのでしょうか。それとも、この猫ちゃんたちならではの慣習なのでしょうか。いずれにせよトイレに入りたい必死さが伝わってくる光景です。

このエピソードを飼い主さんがSNSのXに投稿したところ、27万件もの”いいね”が集まる反響ぶり。写真を見たユーザーからは「同じ顔して来るの可愛すぎ」「出てくるの待てないタイプ」「ドア開けたくなっちゃう可愛さですね」などたくさんのメッセージが寄せられて注目を集めています。

グレーの毛色をしているのがマンチカンのひまりちゃんで、茶白がスコティッシュフォールドのむぎちゃん。2匹は血が繋がっていないけれど、兄弟のように育ってきた猫ちゃんたちなのだそう。

それにしても、人間のプライベート空間にずかずかと入ってくるとは、なかなかアグレッシブな性格ですが、そもそもドアに隙間がなかったら開けるのは難しいはず。ところが、飼い主さんのお家ではトイレの扉を閉めたままにしていると猫がうるさいため、仕方なく少し開けておくようにしているのだとか。

猫ちゃんたちはその隙間を狙ってやって来るのだそうで、「何故かはよくわからないですけど、毎日必ずどちらかが入ってきます。」と語る飼い主さん。その侵入スタイルはいきなり顔からというわけではなく、「まず先に足を入れて、少し扉が開いたところに顔をねじ込んでくるんです。2にゃんとも全く同じことをしているのが面白いですね。」と振り返ってくれました。

一方、猫ちゃんたちは何故それほどまでにトイレの中に入りたいのでしょうか。飼い主さんに推測してもらったところ、「個人的には一緒にいないと寂しくて来ていると思いたいんですが…どうなんでしょう笑」と控えめなコメント。

そしてトイレに入ることに成功した猫ちゃんたちは、飼い主さんの元へやって来てスリスリするのかと思いきや、何をするわけでもなくそのまま出て行ってしまうのだそう。それでも、大好きな飼い主さんに会いたいがゆえの行動であることが伝わってくる微笑ましいエピソードでした。

取材協力:亀ぽま(@himaritomugi)さん