来季の開幕投手に名乗りを上げた床田

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 世代交代で大役奪取じゃ!!広島の床田寛樹投手(29)が7日、来季の開幕投手に名乗りを上げた。6日に来季のセ・リーグ日程が発表され、3月28日の開幕戦は本拠地で阪神を迎え撃つことに決定。森下暢仁投手(27)と競い合うことを望む左腕は、大瀬良、九里らの実績組から大役の座を奪い取る覚悟を示した。

 1シーズンを戦い抜き、心身ともに争いへ参加する準備は整った。まだ立ったことのない開幕戦のマウンド。責任感と自信をにじませる左腕は「年齢的にも(開幕投手を)したいという気持ちもちょっとずつ出てきている。来年いい争いができれば。その争いに加わりたいですね」と力を込めた。

 今季は26試合に登板して11勝9敗、防御率2・48。序盤戦からフル回転で2年連続2桁勝利を記録し、チームの勝ち頭となった。昨オフは開幕投手について、「まだ早い」と冷静に話していたが、2年連続で安定した成績を残せたことで心境も変化。「今年の経験はすごく大きい。相手のいいピッチャーとやるカード頭でそれなりに勝てはした。そこは結構自信になった」と語り、満を持して大役を競い合うレースに参戦する。

 チーム全体も俯瞰(ふかん)している。開幕投手を巡る競争の相手となりそうなのは大瀬良、九里、森下だが、「いつまでも大瀬良さんや亜蓮さんにおんぶに抱っこではダメ」と床田。「遅いぐらいですけど、世代交代というか。去年ぐらいから僕とか森下が引っ張っていかないといけないと思っていた」と、実績ある2人からの大役奪取がさらなるチーム力の向上につながると見ている。

 その開幕戦は来年3月28日・阪神戦(マツダ)。この日はマツダスタジアムで自主練習を行い、来季への準備はすでに始まっている。