「とにかく天然」だという(Getty Images)

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 自身が主演を務めるドラマ『ドクターX』(テレビ朝日系)の映画化(12月6日公開)にあわせて、10月31日に開催されたワールドプレミアに出演した米倉涼子(49)。時折、涙を見せながら「作品を見納めてほしい。12年間の絆の集大成だから」と語った。

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 2012年に放送がスタートした同ドラマは、米倉演じるフリーランスの“絶対失敗しない”天才外科医・大門未知子の活躍を描いている。「完結編」となる今回の劇場版では、これまでのキャストが多数出演することに加え、大門の過去が初めて明らかになるところが大きな見どころだ。テレビ朝日関係者が言う。

「映画化は米倉さんがシーズン1の頃から希望していたもので、今回は米倉さんの持ち込み企画として実現しました。主要キャストである遠藤憲一さん(63)や勝村政信さん(61)も思いは同じで、まさに俳優、スタッフなど、現場の皆の『夢』が叶った形となりました」

 だが、そんな「ドリームチーム」が一丸となっての撮影も、順風満帆とは言えなかったのだという。

「米倉さんの体調不良です。2019年に難病である脳脊髄液減少症(低髄液圧症候群)に罹患していることを公表した米倉さんは、2022年に急性腰痛症及び仙腸関節障害による運動機能障害も患い、出演予定だったブロードウェイミュージカル『シカゴ』も降板。その後は、闘病生活を送っていました。

 今回の映画撮影にあたって、米倉さんの足の痛みをできるだけ軽減するため、大門未知子のトレードマークでもあるヒールの靴での出演シーンは極力減らし、米倉さんは持参した私物のマッサージ機で足をほぐしていました」(同前)

 そのような苦難の末にこぎ着けた映画公開。米倉としては喜びもひとしおだろう。

あえて役作りは避けていた

ドクターX』といえば、ドラマで米倉が発する「私、失敗しないので」がキメ台詞となっているが、実は彼女の“素顔”とはだいぶギャップがあると米倉の知人は語る。

「とにかく天然で、タグが付いたままの洋服を着ていたり、間違えて洗顔料で歯を磨いたりしてしまうこともあるそうです。記者会見でも、『CG』という言葉が出てこずに『モザイクの部分も全部自分で演じました』と話し、会場の記者を困惑させていました(笑)」

 そんな米倉だが、現場に入ると人が変わったようになるという。前出・テレビ朝日関係者は言う。

「米倉さんは役に没入するタイプ。『ドクターX』では『大門未知子は下調べや勉強をし尽くしてできるような性格ではない』と言って、あえて役作りは避けていた。それなのに現場に入ると天然な素顔を封印し、あの大門のオーラを纏うようになるのです」

 役作りは「致しません」。

※週刊ポスト2024年11月22日号