巨人の本拠地・東京ドーム

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プロ野球横浜ベイスターズ、日本ハムでプレーした野球解説者の高木豊氏(66)が2024年11月4日までにユーチューブを更新し、巨人を戦力外となった高橋優貴投手(27)の今後について私見を述べた。

「井上とか横川らが育ってきたから...」

巨人は10月4日に高橋と来シーズンの契約を結ばないことを発表した。

八戸学院大学出身の高橋は18年ドラフト会議で巨人から1位指名され入団した。ルーキーイヤーの19年シーズンは、18試合に登板して5勝7敗、防御率3.19。キャリアハイの21年シーズンは、27試合に登板して11勝をマークした。

2軍で開幕を迎えた22年シーズンは、10試合に登板してわずか1勝にとどまり、オフに育成選手として契約した。23年シーズンは4月に支配下登録されるも6試合の登板にとどまり、未勝利に終わった。

今シーズンは1軍での登板機会がなく、オフに戦力外通告を受けた。巨人での通算成績は18勝25敗2ホールド、防御率3.66。

ドラフト1位ながら、在籍6年で戦力外通告を受けた高橋。高木氏は「井上(温大)とか横川(凱)らが育ってきたから。左(投手)が育ってきたから、いらなくなったと思うが」と前置きし、次のように私見を述べた。

「ボールを抜く系があるピッチャーはパ・リーグで通用する」

「中継ぎとか、そういうので十分ワンポイントとか。コントロールがそんなに悪いピッチャーじゃないし、そこそこゾーンで勝負できるピッチャーだから取ったら面白いと思う。(年齢的にも)まだまだできる」

緩急をつけての投球が特徴で、スライダーやスクリューボールを駆使して打者を打ち取ってきた。なかでもスクリューボールは定評があり、高橋の特徴でもある。

高橋の変化球を高く評価する高木氏は「パ・リーグ向き」と指摘し、その理由を説明した。

「(ボールを)抜く系があるピッチャーは、パ・リーグで通用する。(ソフトバンクの)育成から前田(純)という選手が1軍で初登板、初勝利を挙げたが、抜き系のボールが特徴で勝った。何も知らないパ・リーグに行った方がいいかもしれない」

そして、移籍先の候補に関して、こう言及した。

「左(投手)を豊富に抱えているとことは日本ハムくらいしかない。そういう意味では、日本ハム以外はたぶん必要だと思う」

ドラフト1位左腕は来シーズン、再びプロのマウンドに立つのか。去就に注目が集まる。