『おむすび』写真提供=NHK

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 NHK連続テレビ小説『おむすび』で、ヒロイン・結(橋本環奈)は「博多ギャル連合」(ハギャレン)を辞めてしまった。メンバーの瑠梨(みりちゃむ)、珠子(谷藤海咲)、鈴音(岡本夏美)、理沙(田村芽実)と仲良くなり、心を通わせることができたのに、家族の事情で辞めるのは非常に残念だし、ハギャレンの「糸島フェスティバル」でのパラパラショーは、実は結の予想以上に反響を呼んでいた。

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 第6週では、ショーのおかげでハギャレンに新たなメンバーが3人増える。怖いもの知らずの性格のカナ(金子みゆ)、フラフープが得意なレナ(田中美久)、新人の中ではしっかり者のメグ(奥心)が仲間に加わるが、彼女たちが結とどのように関わっていくのかが気になる。

 カナを演じる金子は、福岡県出身で、アイドルグループ・LinQの元メンバー。TikTokのフォロワー数が200万人となった際には、当時の現役アイドルではトップクラスのフォロワー数を抱えるTikTokerとしてメディアで紹介された。また、モデルとして「関西コレクション」に出演したり、アンバサダーを務めた「フラワーバトン運動」(花を媒介に人と人の縁を繋ぎ、福岡を世界に発信する運動)がギネス世界記録に認定されたりなど、幅広い活動を行い、注目を集めた。

 2023年に映画『猫の記憶』に初主演した金子は、同年にLinQを卒業。以降は、東京に拠点を移し、『君には届かない。』(2023年/TBS系)や『GTOリバイバル』(2024年/カンテレ・フジテレビ系)などのドラマ出演を経て、『おむすび』の新キャストに抜擢された。

 レナを演じる田中は、熊本県出身で、アイドルグループ・HKT48の元メンバー。雑誌『ラブベリー』(徳間書店)の専属モデルとして活動したり、「グラビアクイーン」の称号を獲得したりなど、ファン層を広げていった。

 田中は、アイドル活動と並行して、グラビアの仕事を行う中、2020年には映画『#ハンド全力』に出演。2021年には主演映画『ママのふるさと』が公開され、『ホラーちゃんねる 樹海荘』(2022年)などにも出演している。そして、2023年には『最高の教師 1年後、私は生徒に■された』(日本テレビ系)にレギュラー出演を果たし、同年にHKT48を卒業。その後は、東京に拠点を移している。

 さらに、『厨房のありす』(2024年/日本テレビ系)、『夫の家庭を壊すまで』(2024年/テレビ東京系)、『新宿野戦病院』(2024年/フジテレビ系)など、ドラマ出演作を増やし、12月20日公開予定の映画『聖☆おにいさん THE MOVIE~ホーリーメン VS 悪魔軍団~』では、主要キャラクターの1人として出演することが発表されている。『おむすび』のレナ役での活躍も楽しみだ。

 メグを演じる奥は、佐賀県出身で、アイドルグループ・No.*Dayのメンバー。最年少ながら、リーダーを務めている。佐賀県唐津市を舞台とした映画『せせらぎ荘』(2022年)などで演技活動も行ってきた彼女は、幼い頃から憧れてきたという朝ドラへの出演を実現。

 奥は、自身のInstagramで、「ハギャレンに憧れる後輩ギャルのメグ役として出演させて頂きます。メグは、元気いっぱいで笑顔あふれる、ちょっぴりしっかり者の、黄色が大好きな女の子です」と演じる役を紹介すると同時に、出演の喜びを綴っている。

 フレッシュな新メンバーを演じる、フレッシュなキャストたち3人が、『おむすび』にどんな彩りを加えるのか楽しみだ。(文=清水久美子)