バレンシアに壊滅的な被害をもたらした水害…久保建英、かつての“恩師”を慮る「とても心が痛みました」

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 レアル・ソシエダのMF久保建英が、3日のセビージャ戦後にコメントを残した。同日、スペイン紙『エル・デスマルケ』が伝えている。

 3日に行われたラ・リーガ第12節で、セビージャと対戦したレアル・ソシエダ。リーグ戦3試合ぶりのスタメン出場となったMF久保建英は、スコアレスで迎えた34分にカットインからの左足という“十八番”の得点パターンでシーズン3点目を記録。80分までプレーし、2−0の勝利に貢献したマン・オブ・ザ・マッチ(MOTM)にも選出されている。

 そんな久保は試合後、バレンシア州を中心に200人以上の死者を出すなど、今世紀最大クラスの国内水害として壊滅的な被害をもたらした大雨と洪水に言及。とりわけ、同選手が慮ったのは、マジョルカ時代に師事したビセンテ・モレノ監督(現:オサスナ)だ。バレンシア州出身の指揮官は、1日の監督会見で涙ながらに心境を吐露しており、久保も「僕個人としては、何よりもビセンテ・モレノのことを心配しています。恩人だからです。非常に優秀な監督であり、ラ・リーガでプレーするためのすべてを僕に与えてくれました。彼の仲間も苦しんでいる。記者会見を見たけど、僕自身とても心が痛みました」と述べた。

 また、同選手は「日本でも、何年か前に似たような災害がありました。僕自身が被害に遭ったわけではありませんが、大変な思いをした人々、そしてバレンシアで命を落としたすべての方々に、心からお悔やみを申し上げます」とコメント。続けて「こういう試合は、いつも難しいものです。たとえ、(試合前に)黙祷を捧げたとは言っても…。最後には試合をしなければならず、両チームとも複雑な思いを抱えた中で、僕たちは最善を尽くせました」と振り返っている。

 なお、久保を擁するレアル・ソシエダの次戦は7日、ヨーロッパリーグ第4節でヴィクトリア・プルゼニ(チェコ)と対戦する。


【ゴール】カットインからの左足で勝利に貢献した久保建英