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 サッカー専門誌フランス・フットボールが選定するバロンドール(世界最優秀選手)の表彰式が28日(日本時間29日)にパリで行われ、スペイン代表MFロドリ(28)が初受賞した。スペイン選手の受賞は1960年のスアレス以来。昨季マンチェスターCのプレミアリーグ4連覇を支え、代表でも欧州選手権優勝に貢献。9月に右膝を手術して今季絶望となった中、松葉づえで壇上に上がり「素晴らしい夜になった」と喜んだ。

 長く受賞を分け合ってきたメッシとC・ロナウドが03年以来初めてそろって候補から外れ、新時代到来を告げる結果となったが、舞台裏でRマドリード勢が式典をボイコットする騒動があった。昨季欧州CLとスペイン1部の2冠を支えたFWビニシウス(24)の落選(2位)を事前に知ったためとみられ、怒りのブラジル代表はSNSで「必要なら10倍やる(結果を残す)」と皮肉まじりに発信した。ロイター通信によれば、ビニシウスは人種差別に反対する行動が結果に影響したと考え、近い関係者は「サッカー界はシステムに立ち向かう選手を受け入れる準備ができていない」と指摘。後味の悪さを残した。