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 ◇ラグビーリポビタンDチャレンジカップ2024 日本―ニュージーランド(2024年10月26日 神奈川・日産スタジアム)

 日本代表は25日、ニュージーランド戦を翌日に控え、本番会場の日産スタジアムで前日練習を実施した。選手がファーストジャージーを着用してウオーミングアップする中、エディー・ジョーンズ・ヘッドコーチ(HC、64)はリラックスした表情を浮かべながらも、鋭い視線で観察。24年の日本国内最後のテストマッチへ、徐々に緊張感が高まっている様子だった。

 これまで母国オーストラリア、ラグビー発祥国のイングランド、そして日本で指揮を執ってきたジョーンズHCにとって、今回はヘッドコーチとして18度目のオールブラックス戦となる。通算成績は6勝1分け10敗で負け越しているものの、約76%の勝率を誇るラグビー王国が相手だけに、この数字は健闘の部類と言える。

 記念すべき最初の対戦は、41歳でワラビーズのヘッドコーチに就任した直後の01年8月11日。敵地ダニーデンに乗り込み、23―15で見事勝利した。地元シドニーに戻った同年9月1日の対戦では、返す刀で3点差勝利。開催国だった03年W杯では準決勝で対戦し、見事22―10で破って決勝進出を決めた。

 日本のヘッドコーチとしては13年11月が唯一の対戦だったが、試合数日前に脳梗塞で倒れたため、現場で指揮を執ることはかなわなかった。16〜22年のイングランド代表では4度対戦し、1勝1分け2敗。唯一の白星は19年W杯日本大会の準決勝で、前評判を覆す勝利を挙げた。この試合は10月26日に行われ、会場は日産スタジアム。くしくも今回の対戦と同日、同会場で、明日の対戦は運気にも恵まれるかも知れない。

 前日のメンバー発表会見では「これまでニュージーランドとは20回ほど対戦した。昨夜は眠れなかった。緊張もしている」と語った指揮官。超速ラグビーでオールブラックスを翻弄(ほんろう)し、自身にとって7勝目、そして日本代表として歴史的初勝利を手に入れる。

 ▽ジョーンズHCのニュージーランド戦全成績

【オーストラリア代表(第1期)】

 ☆01年8月11日 23○15(NZダニーデン)

 ☆01年9月1日 29○26(豪シドニー)

 ☆02年7月13日 6●12(NZクライストチャーチ)

 ☆02年8月3日 16○14(豪シドニー)

 ☆03年7月26日 21●50(豪シドニー)

 ☆03年8月16日 17●21(NZオークランド)

 ☆03年11月15日 22○10(豪シドニー)=W杯準決勝

 ☆04年7月17日 7●16(NZウェリントン)

 ☆04年8月7日 23○18(豪シドニー)

 ☆05年8月13日 13●30(豪シドニー)

 ☆05年9月3日 24●34(NZオークランド)

【日本代表(第1期)】

 ☆13年11月2日 6●54(秩父宮)

【イングランド代表】

 ☆18年11月10日 15●16(英トゥイッケナム)

 ☆19年10月26日 19○7(日産ス)=W杯準決勝

 ☆22年11月19日 25△25(英トゥイッケナム)

【オーストラリア代表第2期】

 ☆23年7月29日 7●38(豪メルボルン)

 ☆23年8月5日 20●23(NZダニーデン)

 通算成績 17試合6勝1分け10敗