東京国税局は16日、イタリアの高級自動車フェラーリをインターネット公売「KSI官公庁オークション」に出品した。

 最低入札価格は7130万円で、参加申し込みは30日午後5時まで。税金滞納などで差し押さえた財産を強制的に売却するネット公売で、国税当局としては不動産を除いて過去最高額となった。

 出品されたのは、車体の色がガンメタリックの「フェラーリ F12tdf」で、走行距離は1509キロ。これまでの最高額は、東京国税局が今年8月に出品した別のフェラーリの5680万円で、落札価格も約9430万円と過去最高だった。

 入札期間は11月11日午後1時から同13日午後1時まで。国税当局からはフェラーリに加え、腕時計(1690万円)や不動産なども出品されている。

 国税庁の担当者は「適正かつ公平な課税・徴収の実現のために滞納処分を実施している。フェラーリ以外にもさまざまな財産を出品しており、多くの方に参加してほしい」と話している。