1缶800円!幻の“黄金トマト”が食卓に…取り扱うレストランやスーパーが増加 糖度高く“うまみ”成分が豊富 贈答用としても人気

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「幻の黄金トマト」を使ったトマト缶が、イタリア料理店やスーパーなどで注目されている。
南イタリアで夏に収穫される甘味の強いトマトが原料で、赤いトマトと比べると糖度が高く、“うまみ”成分も豊富だという。

一番おいしい時期の果実を使用

ピザにかかった黄金のソースや黄金のジャムの原料として使われている「幻の黄金トマト」をご紹介する。

小山内鈴奈キャスター:
ーー「幻の黄金トマト」は、スーパーでも販売が始まるなど、家庭の食卓にも裾野を広げています。味や値段、赤いトマトとの違いを取材しました。

訪れたのは、東京・中央区のイタリアレストラン「PIZZERIA IL TAMBURELLO」。
ピザ生地に塗られているのが「幻の黄金トマト缶 Tiarlum(ティアラム)」で作ったソースです。
その見た目が、客をとりこにしているといいます。

「PIZZERIA IL TAMBURELLO」シェフ・大坪善久さん:
料理が目の前に来ることで、「わあすごいね、きれいなオレンジ色だね」みたいな。で、食べてまた、びっくりすると「甘みもあってすごいね」って。

小山内キャスター:
ーー食べてびっくりということですが、赤いトマトと、味はどう違うのでしょうか?

シェフ・大坪善久さん:
赤いトマトソースとは違って、またそこに凝縮した甘みっていうのがすごくある。非常にインパクトのある商品になる。

小山内キャスター:
赤いトマトに比べて糖度が高く、甘いのが特徴で、うまみ成分のグルタミン酸が豊富ということです。幻のトマト缶を取り扱うレストランは増えていて、関西・名古屋・九州などに80店舗あるそうです。「幻」と呼ばれている理由は、南イタリアで栽培され、夏の一番おいしい時期に収穫された果実のみを使っているからだそうです。

スーパーで売れる野菜のランキングなどで常に上位となるトマトは、世界中で品種改良が進められています。
見た目はもちろん、甘さやリコピンの多さ、加熱してもおいしいなど、さまざまな改良が行われ、その種類は1万種を超えるそうです。

そうした流れの中で生まれた「幻のトマト缶」が、ついに一部のスーパーにも並ぶようになりました。
お値段は、1缶400グラム入りで800円とかなりの高額ですが、贈答用としても人気で、販売当初は1日30缶ほど売れたそうです。
自宅用レシピとしては、軽く火を入れて豆腐にかけたり、おじやに使ったりなどもオススメされています。

糖度高くまろやかで“トマトジュース”のような味わい

当時「幻のトマト缶」の開発を担当 三井物産株式会社・坂本龍太さん:
夏限定の、しかも生で食べるおいしい、糖度も高いトマトを使っているので、やっぱり今までのトマト缶に比べると、それをそこまで手を加えなくてもごちそうになる。

小山内キャスター:
味はもちろんですが、「添加物、塩分不使用」で「そのまま」食べられる、という点も「消費者ニーズにマッチしているのでは?」と担当者も話していました。

スペシャルキャスター・山口真由さん:
食べてみると、トマトの酸味が際立っていないから、トマトが嫌いな人も「トマトの入り口」になる感じのトマトですね。甘くてあっさりしてるっていうような感じです。トマト感はありますが、少し加熱したトマトみたいな感じもあります。

小山内キャスター:
私はトマトが苦手だったんですが、試食してみたら酸味もまろやかでトマトジュースみたいでした。
(「イット!」10月15日放送より)