「首にあざが」韓国で日本人の男の子を虐待した保育士を書類送検 顔を複数回殴打…「警察に届け出ないで」涙ながら訴え

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2024年3月、韓国で日本人の男の子を虐待したとして、保育士の女が書類送検された。
防犯カメラ映像には、男の子に薬を飲ませようとしていた保育士が、男の子の顔を何度も殴打して強引に薬を飲ませる姿が映っていた。
男の子の母親が息子の首にあざを見つけたことから、事態の発覚に至ったという。
問題の保育士は、別の園児も虐待していた疑いがあり、その数はあわせて26回にのぼる。

男の子の顔を複数回にわたり激しく殴打

韓国で日本人の3歳の男の子を虐待したとして、保育士の女が書類送検された。

暴力行為があったのは、2024年3月のことだ。

防犯カメラ映像を見ると、男の子に薬を飲ませようとしていた保育士の女が、突然、ウェットティッシュを持った手を、男の子の顔に何度もたたきつけた。

さらに、保育士の女は強引に男の子をひざの上に乗せ、無理やり薬を飲ませた。

そして、男の子の顔を複数回にわたって激しく殴打した。

そのうえで、男の子の顔をつかみ、薬を飲んだのを確認すると離れていった。

首にあざが…当初園長は否定

この防犯カメラ映像を提供したのは、虐待に遭った日本人の男の子の母親だ。

虐待を受けた児童の母親:
(息子が)家に着いてマフラーを取った瞬間に首にあざが。その時には虐待があったなんて思ってもいなくて、(アザが)いつできたのかただ知りたいという気持ちで、防犯カメラを見に行った。

押し問答の末、保育園側が防犯カメラ映像を渋々母親に見せた時の映像がある。

保育園側の説明はこうだった。

虐待を受けた児童の母親:
「もともと防犯カメラはゆっくり動いていてもちょっと速く映るから」、「口をふいてるのに、たたいているように見えるだけ」と言われた。

当初、園長は保育士の行為について、「たたいてはいない」と主張。

しかし「警察に届ける」と告げると、態度を一変させ暴行を認めたという。

その後、被害者の自宅に園長と保育士の女が現れ、「警察には届け出ないでほしい」と40分にわたって涙ながらに訴えたという。

その後、保育士の女は児童虐待の疑いで書類送検された。

別の園児も計26回にわたり虐待か

ほかにも明らかになったことがある。

問題の保育士は、3歳の男の子とは別の園児も虐待していた疑いがあり、その数はあわせて26回にのぼる。

韓国メディアによると、園長については、管理・責任を怠ったことの立証が難しいことから、嫌疑なしの処分を受けたといいう。

はたして園側は、虐待行為を把握していなかったのだろうか。

虐待のあった保育園へ話を聞こうとしたが、保育園側は取材に対し、「インタビューには応じません。(質問には)答えません。(Q.『言うことない』という立場?)はい。お昼寝の時間なので、すみません」と話した。

男の子の母親によると、問題の保育士はすでに園を退職しているという。
(「イット!」10月11日放送より)