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映画『ジョーカー:フォリ・ア・ドゥ』では、DCコミックスの人気ヴィランがひそかにもうひとり誕生している──。監督・脚本のトッド・フィリップスが正式に認めた。

この記事には、映画『ジョーカー:フォリ・ア・ドゥ』のネタバレが含まれています。

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ハービー・デント、トゥーフェイスになる

『ジョーカー:フォリ・ア・ドゥ』には、ホアキン・フェニックス演じるジョーカー/アーサー・フレックと、レディー・ガガ演じるリー・クインゼル(コミックのハーレイ・クインが原案である)のほかに、DCコミックスから人気キャラクターが登場している。ジョーカーの罪を裁くため、裁判所で対峙する若き検事ハービー・デントだ。

物語の終盤、アーサーが「ジョーカーはいない」と告白し、自らの罪を認めた直後、裁判所が熱狂的なファンによって爆破される。命からがらアーサーは外に出ていくが、カメラは顔の片側が焼けたハービーの姿を映し出すのだ。

コミックのハービー・デントは、法廷で被告人に硫酸をかけられ、顔の半分が焼けただれたことから「トゥーフェイス」となる。コイントスで運命を決定し、恐ろしい犯罪に手を染めていくDCの人気ヴィランだ。映画『バットマン フォーエヴァー』(1995)ではトミー・リー・ジョーンズが、『ダークナイト』(2008)ではアーロン・エッカートが演じた。

『ジョーカー:フォリ・ア・ドゥ』でハービーのその後が描かれることはないが、監督・脚本のトッド・フィリップスは、これが自身なりのトゥーフェイスのオリジンであることを認めた。米では、本作のハービーはトゥーフェイスになる以前の若き検事であり、「なぜ事が起きたのか、なぜ彼はあんな顔になったのかということに現実的な答えを出したかった」と語られている。

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ハービー役を演じたのは、ドラマ「インダストリー」(2020-)のハリー・ローティー。新たなハービー・デント像を作り出すため、あえて過去の映画やテレビシリーズなどは参照しなかったという。米の取材にて、ローティーは「自分なりの背景と物語を作り出すことで、この役柄を本当の意味で演じることができた」と述べた。「監督によると、ハービーの狙いは賞を獲ること。当時は裁判のテレビ中継の黎明期で、ハービーは自分が有利になるためならそれも喜んで利用する人間なのだと教えられました」。

前作『ジョーカー』(2019)でも、フィリップスと脚本のスコット・シルヴァーは、バットマン/ブルース・ウェインのオリジン・ストーリーを物語に組み込んでいた。ジョーカーやハーレイ・クインの再解釈だけでなく、その試みは別のキャラクターにもおこなわれているのである。

「僕たちは伝統を土台として、現実的な視点や、少なくとも他の作品とは別の視点を用いることで、自分たちの解釈を作り出そうとしています」とフィリップスは言う。「それは原作の軽視でも、誰かのアイデアの否定でもなく、“どうすれば自分たちのものになるのか”ということなんです」。

映画『ジョーカー:フォリ・ア・ドゥ』は2024年10月11日(金)より公開中。

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