サウジ戦で好セーブを披露した鈴木。写真:梅月智史(サッカーダイジェスト写真部/現地特派)

写真拡大

 クラブでも代表でも失点ゼロを続ければ、守護神にとっての自信となる。

 鈴木彩艶にとっては、良い一週間になったと言えるだろう。所属のパルマ、そして日本代表で、それぞれクリーンシートを達成したからだ。

 パルマでは10月6日、セリエA第7節のボローニャ戦でゴールを許さなかった。後半序盤にチームが退場者を出し、数的不利に陥ったなかでの無失点だけに貴重だ。さらに、それまでリーグワーストタイの12失点を記録していたパルマにとって、今季初のクリーンシートだった。

 そして代表では10月10日、北中米ワールドカップ・アジア最終予選の第3節で、サウジアラビアを敵地でシャットアウト。2−0の快勝に貢献した。前半終盤にサウード ・アブドゥルハミドの強烈なシュートを鋭い反応で阻んだ場面は、1点リードのチームを盛り立てるファインセーブだった。
【動画】サウジ戦で見せたGK鈴木彩艶のビッグセーブ!
 これを受け、パルマ公式SNSは、鈴木が日本代表で無失点に貢献したことを投稿。するとサポーターからは「前半にビッグセーブ」「とんでもないセーブ、こいつは本当に強い」と賛辞が寄せられている。

 また、パルマ専門サイト『Parma Live』も、「またスズキがクリーンシートだ!」と伝えた。

「パルマでのボローニャ戦のクリーンシートに続き、スズキは代表でもゴールマウスを破られなかった。彼の日本はサウジアラビアに2−0で勝利している」

 セリエA開幕戦では、相手の同点弾となったFKにつながる飛び出しのミスを犯した。第3節ナポリ戦では、果敢な飛び出しが危険プレーと判断され、イタリアで初の退場を経験。チームの逆転負けにつながったこともあり、厳しい評価や批判の声が寄せられた。

 様々な経験を積みながら成長している日本代表守護神。15日のオーストラリアとの次戦でも、堅固な守備に期待したい。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部