あのサンダルにそっくり!「クロックスパン」が話題 “許可なし”も…弁護士「法的にギリギリのライン」「良く言えば『賢い』やり方」 東京・新大久保

写真拡大

人気のサンダル「クロックス」にそっくりの「クロックスパン」がSNSで話題となっている。
しかし、クロックス社の許可は得ていないという。
弁護士によると、パンと履物は用途が異なるため、意匠権の侵害にはあたらないとしている。

SNSで話題のクロックスパン…クロックス社に許可は取らず

今、SNSで「クロックスパンかわいい!」、「映え〜!」と話題となっているのが、人気のサンダル「クロックス」そっくりのお菓子「クロックスパン」だ。

取材班がこの商品を扱う東京・新大久保にある店「lattencos」へ向かった。

その作り方は、たい焼きと同じように、型に「生地」と「チーズ」を流し込み、焼き上がったらハサミでチョキチョキと形を整えて完成だ。
サンダルとしては赤ちゃんサイズだが、特徴的な穴や靴底の模様、さらに弾力まで本物そっくりだった。

試食した新人の梶谷直史キャスターは、「かんだ瞬間サクッとカリッとしますが、中は柔らかくてフワフワです」と感想を話した。

そんな「おいしいサンダル」は、お祭りの屋台にも進出しており、本家が採用する「ワニのロゴ」に似た「カエルのロゴ」までついていた。
これらのクロックスパンは、クロックス社の公認なのかを店主に聞いた。

クロックスパンを売る「Lattencos」店主は、「クロックスパンは、クロックスに許可は取っていません。この店が発祥です。調べて問題がなかったため、韓国で金型を作ってもらい、箱も自分でデザインしました。屋台は自分とは無関係で勝手に行われています」と話した。

クロックスパンの購入者は、「何も考えずに買っちゃいました。クロックスって、そもそも靴としてパクってるものがいっぱいある。クロックスもどきがマヒしちゃってました」とコメントした。

「悪く言えば『ズルイ』。良く言えば『賢い』やり方」

「イット!」はクロックス社に問い合わせたが、これまでに回答は得られていない。

知的財産権にくわしい弁護士によると、「クロックスパン」は法的にギリギリのラインだという。

知的財産権にくわしい齋藤理央弁護士は「世間の認知度、みんなが知ってる物を利用するといところでは面白い攻め方。パンと履き物というのは食べるものと履くものでまったく機能が異なり、商品がまったく違うので、意匠権は及ばないので「セーフ」ということ。悪く言えば『ズルイ』。良く言えば『賢い』やり方」と解説した。

無許可でありながらも人気を博すクロックスパン。
2つの意味で「おいしい商品」と言えそうだ。
(「イット!」10月8日放送より)