ミュージカル『ALICE~不思議の国のアリスより~』田中夢羽&池上季実子&ROLLY&吉田要士のインタビューが到着

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2024年11月4日(月)リンクステーションホール青森を皮切りに、東京、愛知、大阪、静岡、岐阜、和歌山、香川、大分、熊本、長崎、鹿児島にて上演される、ミュージカル『ALICE~不思議の国のアリスより~』。イギリスのルイス・キャロルが1865年に刊行した児童小説『不思議の国のアリス』を原作に、誰もが知っている「ALICE」の誰も知らなかった物語が展開する。今作の上演台本・音楽・演出には、数多くのミュージカル作品を手がけ、近年ではミュージカル『クリスマス・キャロル』やブロードウェイミュージカル『クラスアクト』の全国ツアーを成功させている西田直木を迎える。

物語の主人公アリス役を演じる 田中夢羽 、ハートの女王役の 池上季実子 、帽子屋ハッター役の ROLLY 、白ウサギ役を吉田要士が本作への想いを語るオフィシャルインタビューが到着した。 

――出演が決まり、脚本を最初に読んだ時の感想を教えてください。

田中:学生の頃にこの作品を家族と観劇したことがあって、その時の感動を今でもよく覚えています。そんな作品にアリスとして出演できると聞いて、運命だなとワクワクしています。原作のアリスはすごく可愛らしくて、天真爛漫なイメージですが、この作品のアリスは、芯が強く、女性らしさもあるアリスだと感じました。そうしたアリスを表現できるよう頑張ります。

池上:実は私はこの作品が初ミュージカルなんですよ。病気から復帰した時にいただいたお話だったので、これは受けるしかないと使命感のようなものを持って出演を決めさせていただきました。お話をいただいた時から、私が演じるならきっと女王様だと思っていましたが、実際に女王様役だと聞いてやっぱりなと(笑)。ミュージカルということで、初心者マークをぶら下げている状態でお稽古をしていますが、とにかくやるしかないと頑張っております。

ROLLY:人生においていくつか「きっと死ぬまでにやる」と感じている役があるんです。昔、出演した『ロッキー・ホラー・ショー』もそうなのですが、『不思議の国のアリス』の帽子屋もそうした役のひとつでした。周りからも「やらないの?」ってずっと言われてきた役なので、今回、お話をいただいた時は、すぐに「帽子屋」だと思いましたし、断る理由は見つかりませんでした。人生で必ずやらなければいけないことの一つですから。61歳でこの役を演じることができて非常に光栄です。

吉田:僕は、この『ALICE THE MUSICAL』に出演させていただくのは今回が2回目です。前回はチャールズ役でしたが、今回は白ウサギ。実は僕は以前からウサギをやりたかったんです。もちろんチャールズを演じていた時はチャールズが大好きで目一杯演じていましたが、今回、8年ぶりの上演なので、白ウサギを演じてステキな衣裳を身に纏いたいなと思っていました。しかも季実子さんにお仕えするという役どころなので、なんとも光栄でめちゃくちゃ楽しみにしております。稽古が始まりましたが、稽古場から帰りたくないというほど毎日楽しいです。

公式サイトでは、ミュージカル『ALICE~不思議の国のアリスより~』の世界観が分かる動画やキャストのコメント動画を公開中

――本作のどのようなところに魅力を感じていますか?

田中:アリスの物語を知ったのは、子どもの頃にディズニーの『ふしぎの国のアリス』を観たのが最初だと思いますが、楽しく次に何が出てくるのかわからないワクワクするファンタジーな世界に惹かれました。この作品では、そんな原作のファンタジーな世界観はありながらも、女王様はただ悪い人なわけではない理由が描かれていたり、それぞれの登場人物の背負う葛藤や宿命、そして様々な愛の形が描かれているので、子どもから大人まで皆んなで楽しめる作品だと思います。

吉田:この物語は、「誰でも知っているアリスの誰も知らなかった物語」です。「どうして女王様があの恐ろしい女王様になってしまったのか」に着目して(演出・台本・音楽の)西田直木さんがオリジナルで作られたストーリーです。初めてご覧いただいた方たちは、「アリスにはこういうストーリーもあったんだ」と皆さん感動してくださっています。音楽もきらびやかで、ミュージカルならではの華やかなダンスナンバーもたくさん詰まっているので、どの世代が観ても楽しめます。土屋アンナさんが演じるチェシャ猫もとても魅力的で、ROLLYさんとお二人が完全にロックしている歌もめちゃくちゃかっこいいので、ぜひ観に来ていただけたらと思います。

池上:『不思議の国のアリス』の物語というと、トランプの女王は常に悪者で、「首を刎ねろ」と言っているシーンしか印象に残っていないのですが、今回の作品ではなぜそうなったのかまで掘り下げて描かれているので、芝居のしがいもありますし、楽しみです。今の私の悩みは、自分の芝居の感情をコントロールしながら歌うこと。どうしても歌の基礎ができていないので、とにかく初日までに少しでも慣れて、「私は女王様だ」と体に覚えさせていかなければいけないと思っています。

ROLLY:『不思議の国のアリス』は、昔からさまざまな形で作られていますが、ジョニー・デップが帽子屋(マッドハッター)を演じた『アリス・イン・ワンダーランド』が僕はすごく印象に残っています。独特の世界観があって、すごくステキで。吉田さんが白ウサギをやりたかったとお話しされていましたが、僕もジョニー・デップが演じたマッドハッターを観て同じことを思いました。ただ、僕はジョニー・デップではないですし、僕がやっても同じにはならないと思うので、自分なりのテイストを加えることができたらいいなと思っています。