【ひみつのうつ子ちゃん】3歳息子の「ごはん、いらない」を信じたら地獄が…?理不尽が続いた後の母の「悟り」

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X(旧Twitter)で子育ての思わずクスっとしてしまう出来事を日々ポストし、話題を集めている「ひみつのうつ子ちゃん」(@utuko_chan)。「いいね」1万超えも多数! 人気の秘密は、「あるあるの共感力」です。そんな話題のポストでは書ききれなかったエピソードをうつ子ちゃん自身が執筆。

3歳の息子さんがいるうつ子ちゃん。子育ては、「え、そんな〜」と思う理不尽な出来事の連続だといいます。中でもうつ子ちゃんを悩ますのが、毎回の食事。一体どんな理不尽な出来事だったのでしょうか? Xで5000件もの「いいね」やコメントが集まったエピソードです。

あなたの理不尽な体験、教えてください

人生に“理不尽”はつきものですよね。理不尽とは、「道理をつくさないこと」「道理に合わないこと」を意味しますが、私も「そんな〜、滅茶苦茶な!」と言いたくなる状況に何度も遭遇してきました。

産前に勤めていた中学校で、私は音楽の授業を受け持ち、3学年全クラスを私ひとりで担当していました。日々の授業とその準備、放課後と土日は部活の顧問もしていて、休みなし状態。授業がないときには、18クラス分のテストの丸つけに追われ、それなのに「研修に行ってきてね〜! 決まりだからね〜!」と言ってくるわけです。さすがにこのときは「教頭先生……!! 物理的に! 時間が! 足りません!! これは徹夜しろ、寝る間を惜しんで働けと言うことですか!!」と、涙ながらに問い詰めてしまいました。今思えば私の要領の悪さもあったと思いますが、教師って思っている以上にやることが山積み、てんこ盛りです。「夏休みとか1ヵ月以上も長い休みがあるじゃないか」と思うかもしれませんが、その間も部活やら研修やら、何かと忙しいのです。

今はもう教師職は退職していますが、新総理! 学校の先生たちの働く環境改善をぜひお願いします! あー、あとは保育園の先生たちの働く環境の改善と、税金ももう少し安くしてもらいたいし、ガソリン代とか、電気代とか、卵も高いし、お米も買えるようになったけどまだまだ高いし……言い出したら要望はエンドレスでございます。「そんなにたくさんは無理」と言われるのであれば、3歳の息子が大人になっても、幸せに暮らせる、不安がない日本社会をぜひとも創ってほしいと願っています!

物価高で理不尽ばかり感じる毎日ですが、何よりも最強だった「そんな!滅茶苦茶な〜!」と言わざるを得ない、3歳の息子との理不尽エピソードをご紹介します。

子育てとは、「理不尽」の連続……

子育ては常に理不尽なことがつきまといます。子育て中、理不尽を感じるトップ3は、「毎朝の登園」「毎日のお風呂」「毎回の食事」です。

毎朝の登園に関しては、玄関を出るまでが勝負なのですが、「保育園、いやなの。ママとずっと一緒にいたいの」なんて言われる日もあれば「まだおうちで遊ぶの、まだ行かないの!」と言われたり、「なんでまた、保育園に行かなきゃいけないの!?」と怒られたり……。あの手この手で気持ちよく玄関を出てもらうことに毎朝必死です。同じ時間帯に登園しているママ友さんと、保育園に送り終えた後、門の前で、ひと試合終えたようなグッタリ感でアイコンタクトを取り合い「ここが一日のピークですよね」なんて笑い合ったりしています。

毎日のお風呂もひと苦労です。水遊びは大好きな息子なのですが、お風呂に“すんなり”入ってくれたことは生まれてから一度もありません(キッパリ)! 最近気づいたのですが、息子はお風呂が苦手や嫌いなのではなく、「楽しい遊びをしている最中に、お風呂入ろうと言われ、それを中断してお風呂に入ることがイヤ」なんです。子どもって、ボーっとしている時間が1秒もありません。溢れる好奇心で、いつまでもずーーーっと遊んでいます。「それが終わったらお風呂入ろうね」なんて声かけしても「は〜い」と空返事ばかり。「ママが先に入っちゃうよ〜! 競争だ! よーいドン!」なんて小芝居をしかけても、脱衣所に駆け入るのは私だけ……。昨日通じた手は今日は通じず……、常に新たな方法をひねり出して息子を風呂場まで誘導するしかないのです。

そして、理不尽の宝庫、“理不尽キング”といえば、毎回の食事です。息子が食べてくれるメニューを考えるのも大変ですが、片付けるタイミングもひと苦労です。以前、「もう食べないなら片付けるよ〜」と言って息子の食べ残しを私が食べていたときのこと……、「もういらない」と言ったのに、「まだ食べたかったのにぃぃぃ!」とギャン泣きされ、大変だったことがありました。それからは、ごはんが残っているときは「もう食べないの?」「ママが食べるよ?」「本当に食べないの?」としつこく確認してから片づけるようになりました。

時間をかけて理不尽を回避したつもりだったのに……

この日の夕食も、息子はご飯を残しておもちゃのある部屋に遊びに行こうとしていました。「もう食べない?」「食べないならママが食べるね」と10回くらい念を押して聞きました。そして、息子が「ごちそうさま」と言ったのをしっかり確認しました。でも、ここですぐに息子の残り物を食べちゃうことはしません。ここでも念には念を……しばらくキープしておきます。これは「やっぱり食べたい!」攻撃の予防策です。日々、子育ての経験値を積み上げている私、さすがですよね。誰も褒めてくれないので、自画自賛です(笑)。

なんて言っていますが、これはそれだけ失敗したということです(笑)。息子の「やっぱり食べたかった」はとても厄介なのです。新しいおかずやごはんを改めて用意しても、その“新しいもの”で息子は納得しません。さっきまでテーブルに置いてあった、「食べかけのご飯がほしい!」と訴えて泣くのです……。オーマイガーッ!! 理不尽!

そんな数々の理不尽を積み重ね、「食べないと言ってもしばしキープ」という技を見いだした私ですが、夕食のことなど忘れて遊びに夢中な息子を横目に、「ホントかわいいなぁ〜」なんて思いながら息子の残り物をキッチンで頬張り始めました。そして、キレイに食べ終わるのを待つように、息子はこう言ったのです。「あれ?さっき食べてたやつはどこ?」と……。「え…もう片付けたよ。ごちそうさまって言ったじゃない…」すると息子はこう泣き叫ぶのです。「まだ食べたかったのにぃぃぃい!!!」と……。

これを「理不尽」と呼ばずして、なんと形容すればいいのでしょうか! ギャン泣きする息子を目の前に、食べた物はもう胃の中……元には戻れないのよ〜と、途方に暮れるうつ子でした……。

イライラしたって仕方がない

そんな“理不尽”エピソードをX(旧Twitter)でポストしたところ、約5000件もの“いいね”をいただき、「うちも同じ」!」「我が家も毎日、理不尽!」とお疲れ気味の親御さんから共感のコメントを多くいただきました。毎日お疲れ様です私たち!!!

とはいえ、あれだけ入るのを渋っていたお風呂も入ってしまえば今度は出るのを渋ったり、青い靴なんて持っていないのに「青い靴下には青い靴がいいの!」と突然のファッショニスタ宣言になかなか登園できなかったり(笑)。「そんなこと言われたって~!」「勘弁してよ〜!」と言いたくなることが毎日山のように出現します。どうせ理不尽なのだから、憤ったり怒ったりしても無駄、とわかっていてもイライラしてしまう自分に嫌気がさしてしまうこともあります。

でもどんなにイライラしても、つい息子に声を荒げてしまっても、毎日「生まれてきてくれて、ありがとう」と伝えるようにしています。息子が自分自身のことを「大切な存在である」と認識してほしいと思うのです。彼が大きくなって、傍にいられなくなっても、「自分は大切な存在である」という感覚があれば、彼自身に理不尽な出来事があっても、息子の心を守ってくれるような気がしています。

息子に、「生まれてきてくれて、ありがとう」と伝えると3歳でも意味がわかるのか、「へへ」とか「ふふっ」と照れ笑いをします。かわいいですよね〜、と思っていたら先日、「まぁ…いつか人は死ぬからねぇ〜」と大人びた発言が飛び出て焦りました。オイオイ、もしやして『ブラッシュアップライフ』!? 人生何週目!?(笑)。大人の会話、ちゃんと聞いているんですね……(笑)。でも、本当にそうです、「人はいつか死ぬ」。だから、理不尽なことが少々あっても目の前のことを大切に、今を生きていきます! ワッショイ!!!

3歳の息子の必死の寝かしつけ。「やっと寝た」と熟睡中の母親を襲った真夜中の珍事