6試合を残してJ3降格が確定した群馬。写真:田中研治(サッカーダイジェスト写真部)

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 ザスパ群馬のJ3降格が決まった。

 9月28日に開催されたJ2第33節で、17位の大分トリニータが藤枝MYFCに勝利し、勝点36に。翌日にロアッソ熊本戦を控える20位の群馬との勝点差は19に広がり、群馬の18位以下が確定した。

 この結果を受け、28日に群馬は赤堀洋代表取締役社長の名義で声明を発表。「2020年に復帰して以降、5シーズンにわたりJ2の舞台で戦って参りましたが、このような結果となってしまい、本当に申し訳ありません。心からお詫びを申し上げます」と深謝し、次のように続ける。

「昨シーズンは、J2最終順位11位でフィニッシュ。クラブとして初のJ1昇格PO圏争いも演じました。今シーズンはその流れを受け、いままでにない期待と興奮の中で2月のシーズン開幕戦を迎えました。しかしながら第11節に20位となって以降、一度も最下位を脱することができず、本日のJ3自動降格圏内確定という不本意な結果を迎えるに至りました」

 さらなる躍進を期した2024年シーズンだったが、苦しい戦いを強いられた。それでも、クラブを支えてくれる人々がいる。

「ファン、サポーターの皆様におかれましては、チームがなかなか勝てない中、ホームでも、遠いアウェイの地でも、常に変わらぬ熱い声援でチームを鼓舞し、励まし、後押しし続けてくださいました。多大なるご支援をいただいたパートナー企業の皆様、今年は例年にない猛暑や悪天候が続く中でも献身的なサポートをいただいた運営サポートスタッフや設営撤収応援隊の皆様をはじめ、クラブを支えてくださった全ての方々の応援に、あらためて感謝を申し上げます。

 また、選手、監督はじめチームスタッフも、決して下を向くことなく日々の努力や創意工夫、トレーニングを積み重ね、強化スタッフは、チームマネジメントやスカウティング、選手補強に奔走、尽力し、事業スタッフも試合運営はじめ、お客様やスポンサー、パートナーのため、懸命に業務を遂行し続けてくれました。

 その努力や行動に対し、結果をもって報いることができなかったのは、すべて私の責任です。誠に申し訳ありません」
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 今季の悔しさを糧にもう一度、立ち上がる。

「本年は悲願の専用練習拠点「GCCザスパーク」も完成。事業拡大のため、施設の指定管理業務や飲食、物販運営、リーシングなど新たな事業領域への挑戦をはじめ、チーム、強化、事業一体の推進体制への移行、さらにアカデミーも直営化するなど、10年後を見据えさらなる飛躍に向けたスタートとなる、記念すべき年でした。

 そんな中で、このような結果となること自体が全くの想定外でしたが、関係者全員がその事実をしっかり受け止め、その悔しさを胸に、まずは1年であるべきポジションに戻るべく、あらゆる変革、挑戦、努力、準備、実行を今この瞬間からスタートし、全力で取り組むことを誓います。

 一方で今シーズンはまだ終わっておりません。リーグ戦残る6試合で一つでも多くの勝点を重ね、しっかりとシーズンを締めくくれるように戦って参りますので、皆様におかれましては、引き続きのご声援、ご支援を何卒よろしくお願い申し上げます」

構成●サッカーダイジェストWeb編集部