楽天グループは、法人向けの有料サービスとして、データに基づいた意思決定を支援する分析プラットフォーム「Rakuten Analytics」の本格提供を開始した。4月から試験提供されていたもので、本格提供が始まったかたち。

　Rakuten Analyticsは、楽天の統計データアセットを活用したマーケティング用分析プラットフォーム。個人情報保護対策のもと、企業データと連携することで、顧客分析などをサポートする。

　直観的に操作できるユーザーインターフェイス（UI）が特徴で、分析結果を把握しやすい。分析結果のユースケースとして、自社顧客へのマーケティング施策や広告配信、商品企画などが想定されている。

　基盤となる楽天の統計データアセットには、AIを用いて楽天ユーザーの属性情報を4000以上の属性に分類したデータベースが活用されている。属性情報は、実際の登録情報や購買行動などの事実に基づくものと、ユーザー行動から推計したものに分類される。

　ビッグデータ分析に注力する楽天は、1億以上の楽天IDによる豊富な統計データアセットを法人向けに提供することで、データに基づく意思決定を支援するとしている。

　Rakuten AIとの連携によって分析結果の解析を支援するAIアシスタント機能の提供や、楽天内外のマーケティングツールとのAPI連携機能の実装も予定されている。