新車の購入代金を支払うため銀行窓口に行ったら、手数料が「1000円近くかかる」と知って驚き…!もう少しおさえる方法はないのでしょうか?

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銀行口座を利用して振り込みをする際に発生する「手数料」について、気になっている方もいるのではないでしょうか。 とくに現在、窓口での振り込みには1000円近く手数料がかかることもあるため、大きな負担になることが考えられます。今回は振込手数料の現状と、節約するためのさまざまな方法など、銀行振込に関する情報を調べてみました。

振込手数料の現況

銀行口座間の振込手数料は、銀行が提供するサービスを維持、運用するための対価として設定されているようです。
一般社団法人 全国銀行協会によると、振込手数料について、「窓口なのかATMなのか」「自行宛なのか他行宛なのか」「同一支店宛なのか他の支店宛なのか」「3万円未満なのか3万円以上なのか」など条件によっても異なると言及しています。
メガバンクを例にとると、窓口で3万円以上を振り込む場合にかかる手数料(個人の場合、2024年9月現在)は以下の通りです。
 

・同一店あて:440円~880円
・同一銀行他支店あて:550円~880円
・他行あて:770円~990円

とくに、他行あての場合は1000円に近い金額を負担しなくてはならず、多くの人にとって高額と感じられるといっていいでしょう。
 

振込手数料をおさえるには?

各銀行では、キャッシュレス化による現金利用の減少が進んでいることや、窓口での現金取り扱いに関する負担(手間や人件費などのコスト)を減らすために、窓口からの振り込みについて手数料を値上げしているようです。
窓口での手数料を値上げして、手間やコストをカットできる、インターネットバンキングの利用を促進する狙いがあると考えられます。
 

インターネットバンキングを活用する

インターネットバンキングは、大幅に振込手数料を削減できる方法として効果的です。多くの銀行では窓口やATMから振り込むよりも、インターネットバンキングから振り込む際にかかる手数料を低く設定しています。
メガバンクにおける、インターネットバンキングで3万円以上を振り込む場合の手数料は以下の通りです(個人の場合、2024年9月現在)。
 

・同一店あて:無料
・同一銀行他支店あて:無料
・他行あて:220円~320円

インターネットバンキングから振り込むと、同じ銀行間の手数料が無料になり、他行あてへの振り込みでも、窓口に比べるとかなり安く済むことが分かります。
 

ATMから振り込む

窓口と比べると、ATMも手数料をおさえられます。ただし、インターネットバンキングほどの削減効果はないでしょう。また、ATMの場合はキャッシュカードを利用するのと、現金で振り込むのとで手数料が変わってきます。
メガバンクにおける、ATMで3万円以上振り込む場合の手数料は以下の通りです(2024年9月現在)。
 

・同一店あて(キャッシュカード):無料~220円
・同一店あて(現金):440円~550円
・同一銀行他支店あて(キャッシュカード):110円~275円
・同一銀行他支店あて(現金):440円~550円
・他行あて(キャッシュカード):330円~770円
・他行あて(現金):550円~880円

 

振込手数料がお得になるサービスや銀行を利用する

一部の銀行では特定の条件を満たすと、インターネットバンキング経由の他行への振込手数料が無料になるといったサービスを提供しています。
また、実店舗を持たないネット銀行は、振込手数料が低く設定されています。ネット銀行では、他行への振込手数料が100円台から利用できるケースが多く、条件やランクによっては、手数料が無料になるといったお得なサービスも充実していることもあるでしょう。
 

ATMやネットで振り込みする場合の注意点

窓口で振り込むよりも手数料が安いATMやインターネットバンキングですが、銀行によっては振り込める金額に制限がある点に注意が必要です。
メガバンクでは、ATMでの振り込みは1日当たりの限度額が200万円(キャッシュカードの場合)ほどです。また、インターネットバンキングでは100万円~2000万円(振込先による)までと銀行によって大きく異なるようです。
さらに、銀行によってはさらに低い限度額を設定しているケースもあるため、事前の確認をおすすめします。振込限度額は所定の手続きにより変更が可能であるため、不便な場合は変更しておくといいでしょう。
 

窓口で振り込むと手数料が高額に。インターネットを利用した口座や銀行を活用しよう

現在、キャッシュレス取引が増えていることもあり、多くの銀行では現金を使う窓口での取引にかかる手数料の引き上げを行ったようです。そのため、1000円近い振込手数料がかかるケースがあると想定されます。
振込手数料をおさえるには、インターネットバンキングやATMを利用して振り込んだり、ネット専業銀行の口座を開設し、振込手数料が無料になるサービスを利用したりといった方法があります。
これらの方法を組み合わせることで、手数料の削減が可能です。振り込みの際は、限度額や振込可能な時間、振込先を間違えないように注意しましょう。
銀行振込は便利ですが、回数によっては手数料を負担に感じるかもしれません。取引パターンや頻度に合わせて最適な振込方法を選択し、手数料を最小限にできれば、より効率的な資金管理ができるでしょう。
 

出典

一般社団法人 全国銀行協会 「公共料金支払い・給与受け取り」は銀行の基本的なサービス
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー