新型コロナウイルスのパンデミック以降、多くの会社でリモートワークの時間が増加しました。その後、完全にリモートワークに軸足を移す会社がある一方で、「やはりオフィス勤務が必要」と考えた会社も少なくありません。後者の代表格であるAmazonでは、アンディ・ジャシーCEOが2025年から週5日のオフィス出社を基本とすることを明らかにしています。

Update from Amazon CEO Andy Jassy on return-to-office plans and manager team ratio

https://www.aboutamazon.com/news/company-news/ceo-andy-jassy-latest-update-on-amazon-return-to-office-manager-team-ratio



Amazon tells employees to return to office five days a week

https://www.cnbc.com/2024/09/16/amazon-jassy-tells-employees-to-return-to-office-five-days-a-week.html

Amazon mandates 5 days a week in office for workers starting in 2025

https://thehill.com/policy/technology/4882566-amazon-return-office-five-days/

Amazon workers must return to office full time, CEO says

https://www.nbcnews.com/business/business-news/amazon-workers-must-return-office-full-time-ceo-says-rcna171356

リモートワークは、通勤時間がゼロで済む、仕事の合間に家庭のことができるなどのメリットがあり、働く人からはおおむね好意的に受け取られているようですが、経営陣は「生産性が低い」と考えているようです。

大手ではGoogleやDell、Zoomなどがリモートワーク反対派として知られています。

Googleが完全リモートワークを原則禁止して週3日は出勤することを勤務評価に含める方針 - GIGAZINE



同じくリモートワーク反対派であるAmazonのアンディ・ジャシーCEOは2023年に「リモートワークを続けたいという人は、Amazonではうまくいかない」と発言しています。

AmazonのCEOがリモートワークを続ける従業員に「おそらくAmazonではうまくいかない」と警告 - GIGAZINE



ジャシーCEOは2024年9月16日に発したメッセージで、Amazonの企業文化をさらに強化していくため、管理職を減らして組織をフラットにすること、そしてオフィスで一緒に働く時間を増やすために、オフィスに出社することという方針を示しました。

なお、子どもが病気になったときや、家で緊急事態が起きたとき、取引先や提携先に会いに行くとき、隔離された環境で集中してコーディングしたいときなどに、週1日〜2日ほどリモートワークに切り替えることはこれまで通り認められるとのこと。

この「週5日出社」の方針は、生活スケジュールの変更などを考慮して、2025年1月2日からスタートするとのことです。