『スピーク・ノー・イーブル 異常な家族』ポスタービジュアル
 - (c)2024 UNIVERSAL STUDIOS. All Rights Reserved.

写真拡大

 映画『スプリット』などのジェームズ・マカヴォイが、ハリウッドのホラー界を牽引するブラムハウス・プロダクションズと3度目のタッグを組んだ最新作『Speak No Evil』が、『スピーク・ノー・イーブル 異常な家族』の邦題で12月13日(金)に日本公開されることが決定し、予告編と本ポスタービジュアルが公開された。

 本作は、デンマークの鬼才・クリスチャン・タフドルップ監督が手がけた『胸騒ぎ』(2022)をブラムハウスがリメイクしたスリラー。とあるアメリカ人・ベンの家族が、旅行先で知り合ったイギリス人・パトリック(マカヴォイ)一家と親しくなり、週末の休みに自宅へ招待される。一家が辿り着いたのは、人里離れた静かな場所に存在する一軒家。ベン一家は、自然を散策したり食事を楽しんだりして過ごしていたが、次第にパトリック一家の“おもてなし”に違和感を抱き始める。

 予告編では、ベジタリアンだと宣言するベンの妻・ルイーズに「とっておき」の肉料理を強要したり、ベンの娘・アグネスとパトリックの息子・アントが微笑ましくダンスを披露する中、パトリックがアントだけに「違う!!」と怒鳴り厳しく指導するなど、パトリック一家の狂気的な一面が垣間見える。やがて、病気で会話をするのが難しいと聞いていたアントの異変や、パトリックの邸宅内に隠された驚愕の事実も明らかに。ラストには、“口には出せない”衝撃的な瞬間の数々がフラッシュカットで映し出される。

 アメリカでは公開直前の現地時間9月9日夜にニューヨークのDGAシアターでプレミアが開催され、主演のマカヴォイ、マッケンジー・デイヴィスら主要キャストと製作のジェイソン・ブラム、監督・脚本を務めたジェームズ・ワトキンスらスタッフが集結。ブラムは「昨今、人は相手を喜ばせようとし過ぎているところがあると思う。それは本作の興味深いテーマ(側面)なんだ」と人々の“おもてなし”にフォーカスを当ててコメントしており、異常な家族の父パトリックを演じたマカヴォイは「彼を演じるのはとても楽しかった。明らかに悪い人間だが、面白くて奇妙で魅力的だ。綱渡りをするような緊張感もあったが、良い作品になったよ」と自信をのぞかせた。(編集部・倉本拓弥)