都内有名私立大学に通う21歳の女子大生・白石ヒナちゃん(仮名)

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過去5万本の記事より大反響だった話をピックアップ!(初公開2023年2月17日 記事は取材時の状況) *  *  *

 ここ数年で市場が急拡大した「パパ活」。当初は若い女子と富裕層が互いの隙間を埋めるべくマッチングしていたが、コロナ禍で金銭ゲームの様相が激化。富める者と富まざる者の格差が急速に広がり、生業としたい者も流入した。

 そんななかで、パパ活をあっせんする交際クラブで面接官として働いた経験や、パパ活女子、彼女たちを買うパパたちへのインタビューを綴った日向琴子氏の『ルポ パパ活』(彩図社)が第27回小学館ノンフィクション大賞の最終候補作になるなど、話題を呼んでいる。

 今回は日向氏が、同著にも登場する女子大生の白石ヒナちゃん(仮名)のケースを紹介する。彼女はパパ活ブームに乗っかりパパ活で荒稼ぎするも、それと引き換えに貞操観念を完全に失ってしまった。

◆大学教授と内科医のパパは1回あたり10万円

 1回のパパ活で10万円を稼ぐヒナちゃんは、都内有名私立大学に通う21歳の女子大生だ。華奢だけど出るとこは出ている、子猫みたいに柔らかそうな髪をした可愛らしい女の子である。ヒナちゃんは出会い系アプリではなく、交際クラブに登録してパパを探している。交際クラブに入ったのは友達の紹介で、登録してから4ヶ月が経ったそうだ。これまでクラブから紹介された男性は8人で、そのうち2名とは今でも体の関係が続いているという。

「昔、アプリで1回男の人と会ったことがあるけど、騙されたりとか財布からお金抜かれたりとか、やり逃げされたりとかあるって聞いてたからちょっと怖くて。そのあと友達に『交際クラブがあるんだよ、そっちのほうが安全だよ』って教えてもらったんです。交際クラブでは当然、体の関係までいくものだと思ってましたね」

 現在ヒナちゃんが抱えているパパは1人が大学の教授で1人が内科医だ。

「教授は59歳の独身で恋人みたいな関係を求めてきます。女の子に対してロマンというか夢見てて、こじらせてんなーって感じなんですけど、経営学者だから色々教えてくれて。同じく50代の医者は体調悪くなったらすぐ診てもらえるし、普段から体調を気にかけてくれるし、そういう面でも助かってますね。医者は女の子を14人飼ってるので個性強いなと思いますけど、そのぶん割り切ってくれるので楽です」

◆パパ活で会った男性とは必ず“最後”までする

 TwitterなどのSNSでは「お茶や食事だけで10万円!」みたいな書き込みも見られるが、実際のところはどうなのだろうか。

「嘘です、嘘です。そんな人なかなかいないですよ。それか、したくない子はヤらずにお金を引っ張ってる。いいよって言いつつ、もうちょっと仲良くなったら、みたいな感じで2、3回会ったらフェードアウトする、みたいな。でも基本はみんな“最後”までしてますよ。お茶や食事だけなんて、ないない」

 ヒナちゃんは交際クラブで出会った男性とその日に最後までするのは基本的にOKで、1回のパパ活で手にするのは10万円。相場より高めの値段設定だが、この値段はどうやって決めているのだろうか。

「8万の子もいるけど、平均は5万ですよね。だから周りの子よりもらってる自覚はあります。5万以下だとできないっていうのは、安売りしたくないっていうプライドの問題です。その時の経済状況によるとは思いますけど、平均以下になるのはやっぱり嫌ですね。理想はパパ1人で月100万だけど、無理だと思うから何人かいてもいいです。100万で会い放題とかは嫌で、そうすると10回以上会いたいって言われるので絶対無理です」

 交際クラブは嫌な相手であれば断れるが、今のところ誘いを断ったことはないとヒナちゃんは言う。