清原Jr.だけじゃない!大学、高校とこんなに目白押し プロ注目のプロ野球2世選手たち

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清原(写真)のほかにも注目の2世選手たちが数多く存在する(C)産経新聞社

 夢の親子2代プロ野球選手となれるか。慶応大4年の清原正吾が9月12日、プロ志望届を提出した。10月24日のドラフト会議でプロ野球チームから指名対象となるには、同届の提出が必要。最終学年となった年明けから「プロ野球選手になるのが目標」と口にして掲げてきたが、改めて本気度のほどを示した。

【動画】東京六大学選抜の4番・清原正吾がプロ選手から放った2ランホームランを見る

 今春の東京六大学野球リーグ戦では、昨秋日本一のチームの4番に座り、13試合で打率.269、7打点の好成績を残した。国内屈指のレベルを誇る同リーグ戦で一塁手としてベストナインに選ばれた。8月には同リーグ選抜の一員として、エスコンフィールド北海道で行われた日本ハム2軍とのプロアマ交流戦「北海道ベースボールウィーク」に出場。育成選手の山本晃大から、左翼席へ本塁打を放ってみせた。

 父は言わずと知れた西武、巨人などで通算525本塁打を残した清原和博氏。小学生時代は少年野球に励んだが、中学ではバレーボール、高校ではアメリカンフットボールに打ち込んだ。6年間のブランクを挟んで大学で野球を再開させた。異例の経歴を持ち、それだけに伸びしろの大きさも感じさせる。

 偉大すぎる父親の存在から、スポットライトを浴びざるを得ないが、プロ注目のプロ野球2世選手は清原だけではない。大学、高校球界には、今秋指名対象となる逸材は他にも存在する。

 同じ東京六大学で法政大の吉鶴翔瑛は、最速151キロを誇る左腕。父・憲治氏は現在はソフトバンク3軍バッテリーコーチを務め、現役時代は中日、ロッテで10年間捕手として活躍した。

 昨秋リーグ戦で9試合に投げ、3勝2敗、防御率1.87と頭角を現した。今春は木更津総合高時代からチームメートの篠木健太郎と左右の両輪として、8試合で3勝3敗、防御率3.16の成績を残した。直球とツーシームを軸に、速球系で押すパワー左腕としてスカウトの評価は高い。

 立正大の飯山志夢の父・裕志氏は、現在日本ハムのスカウトで、主に遊撃を守りながら内外野こなす堅守のユーティリティープレイヤーとして同球団で20年間もプレーした。俊足、好打、強肩、好守の外野手として評価が高く、上位指名候補に挙がる。東都大学野球2部リーグながら、昨春は打率.431で首位打者に輝き、今春はその時に続き2年連続のベストナインに選出。今夏にチェコ、オランダで行われた国際大会で2連覇を果たした大学日本代表にも選ばれたほどだ。

 高校生に目を移せば、横浜高の椎木卿五もプロ志望届を提出した。父・匠氏は中日、ロッテ、西武でプレーし、前記した吉鶴憲治氏ともチームメートだった時代もある。椎木は名門校で1年時からベンチ入り。高校通算16本塁打を誇る強打の捕手で、3年夏の神奈川大会決勝・東海大相模戦ではサイクル安打を記録も、惜しくも敗れ甲子園を逃した。

 昨年のドラフト会議ではヤクルトで活躍した博文氏を父に持つ度会隆輝が、1位指名で3球団競合の末にDeNAに入団し大きな話題を呼んだ。この秋も新たなプロ野球2世選手が誕生するのか。運命の一日への注目は、日に日に高まっている。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]